世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

湯あたり気味。


気分転換したいと思っていたのですが、急に平日に休みをもらっても旅行に行くという訳にもいかず、履歴に入っている日帰り温泉の広告などぼんやり見ていて、ふと気付きました。
「もっと近いところにも、温泉あるんじゃないの?」
さっそく検索してみます。


ありました。
自転車で十分の距離に、新しいのが。
近っ! むしろ近すぎ!
ここらへんは、湯温はひなた水程度であるものの、深く掘れば出るところなのは近隣の施設も立証しています。内湯は入浴剤入りですが、露天風呂は温泉だとのこと。
昼間っから露天というのは非日常な経験です。
さっそく出かけてみる気になりました。
ただし、Nariharaは真の風呂好きの皆さんとちがって、長い時間お湯に浸かっていられません。箱根ユネッサン平和島クアハウスも経験していますが、一時間もいればゆだって飽きてしまうクチ。それでも地元、交通費がかかる訳でもなし、銭湯に毛のはえたものと思ってあまり期待しなければガッカリすることもないだろう、と安易に出かけます(ちなみに一番近い銭湯は歩いて五分かかりません)。


結局2時間ほどいました。
その間、ほぼ浸かりっぱなし。


その秘密は「流泉ベンチ」。
座れるようになっているところがあって、そこにかけると、肩から腰にかけて温泉が流れていく仕組みになっているのです。腰のところは少しだけ深くなっていて、半分ぐらい湯につかる。足は湯だまりにつけておいてもいいし、熱ければ出していてもいいようになっている。これは楽。寝湯と違って身体が安定するし、一番暖めたい腰(と足)だけ暖まるし。五分の寝湯に耐えられない私が、十分でも二十分でも座っていられます。空はほどよく曇っていて、近くの公園から吹いてくる風も心地よく、ウトウトしかかります。
電気乃湯(低周波が流れていて、その間に入ると身体がゾワゾワ)と、ジェット水流の湯で肩と腰をほぐして、そのあと露天風呂につかって(ここも寝そべること可能・しかもぬるめなので楽)、ほてってきたらベンチ。身体が熱くなりすぎたら、ぬるめの内湯に入るなり冷水場(サウナもあるのでそれ用に用意されているようです)なりで身体を冷やす、を順繰りに繰り返していたら、いつのまにか2時間経過してしまったのです。おかげで肌しっとり。腰もだいぶほぐれました。


夏休みのせいなのか、平日でも親子連れが多くてにぎわっていました。久しぶりにいろんな人間の裸みたなあ。「子どもの身体って本当に天からの賜り物だよな」とか、「あの人ほんとうに運動選手の彫刻のように引き締まっているなあ」とか、「こうしてみると老いも若きも、醜い身体ってないもんだなあ」と思ったことです。


それでもとりあえず一度体験したので、しばらくはもういいや、と思います。
仕事帰りにも寄れば寄れる距離なんですが、その気ならmyタオルもってかないといかんし。
夜は夜で露天風呂はステキだと思いますが、さらに混んでそうな気がするし。
勝負水着よりは安い訳ですが(近所にプールもあるんだけど、水着がないので行けないのです)。
それでもなんでも、久々に「水」のリラックス効果を実感しました。


というかこのけだるさは湯あたり気味……?