世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

海外ドラマ詳しい訳じゃないので、違ってたらごめん。


『V.I.P.』というドラマがあります。
私が食事してる時間帯に、親がみている。
何年も前からやっているシリーズらしいし、地上波なのでちょっと古い話かもしれないんですが、扱われている内容は最近のドラマっぽい感じ。


ヒロインのヴァレリーは、ナイスバディ・厚い唇・白い肌・くるくる金髪で、いわゆる「白○美人」。
別に腕がたつわけでもないのに、まかりまちがって人を助けてしまったヴァレリー。それが新聞に大々的に掲載されたのをみて、小さなボディガード会社が看板娘がわりに彼女を社長に雇ったという設定。経験を積むうちに彼女もいっぱしのボディガードになっていくという成長物語&会社のメンバーが女性メインなので(あとは黒人男性が一人ぐらい?)、女の友情物語でもあるっぽい。かる〜いノリですが、わりと面白い。


でもって、例によってメシ時についていたのをぼんやり眺めていたんですけれども。
「あれ?」
ヒロインと腕のたつ相方(彼女は各国を渡り歩いてきたスナイパーレベル)が、仕事の途中で道路脇にある小さな店に立ち寄る場面にすいつけられる私。
店の中は女の子ばっかり。紙の花で飾られた「○○コンテスト・とびいり歓迎」の看板。みんなリンボーダンスに興じていて、胸のあいた服で身体をくねらせている女の子をみて、女の子がヤンヤヤンヤ。
ヒロインは「なにこの店。女の子ばっかり」と呟きますが、ノリが軽い人なんで、自分もダンスをはじめちゃう。相方がカウンターでひとり飲んでいると、女性オーナーが近寄ってきてご挨拶。「勝手に楽しんでればいいわ」とすねている彼女に、オーナーはしんみり語りかけてきます。


この店。
レズビアンバーだ。
この二人、カップルで到着したと思われとる!
周りに店らしい店もなく、田舎道にぽつんと立っている、いわゆるロードハウス(roadhouse)な訳ですが、ここはカリフォルニア。
ありえる!


ちなみにオーナーも、その後の乱闘シーンで見せ場があり、腕っぷし、バリバリ強かったっす(女一人で切り盛りしてるんなら当たり前かい?)。


すごくさらーりとした、健康的な描き方だったので、ちょっと驚いたのです。
なぜかというと、今回の話は、ヒロインと相方の女の友情が深まっていくステップを描いている話だったから。
で、その背景にビアンバーだよ。
ここまで典型的なキャラを配置しておきながら、無茶な展開も平気でやってのけながら、実はメッセージ性あり? ありまくり?


ああ、いい時代になった……。