世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

「巌窟王」3回目。


♂♂度は若干さがりました。
というのはモンテ・クリスト伯が、昔の恋人の肖像画に見とれそれを賞賛し、彼女の趣味をほめたたえ、その声をきいて思わず足をとめてじっと見上げてしまうなど、その行動の数々から未だメロメロであることが判明したからであって、彼以外の♂♂度が下がった訳ではありません。
フランツは相変わらず♂♂全開で、非のうちどころのない婚約者が隣りにいても仏頂面、声をかけてやることすらなく、ひたすらアルベールに夢中。なにしろアルベールに本命は誰かをきかれて、「おまえだよ」とは言えず「内緒だよ」と笑ってしまう王道♂♂男ですから(第二回目)、「幼なじみとして絶好のポジションをキープしてたのに、ぽっと出の伯爵にあんなに夢中になって面白くないぞ俺は」丸だしなのは相変わらずですから。あれを見て彼を「親友」っていっちゃうお嬢さん方、腐女子失格ですよ?
アルベールは喧嘩しつつも、一応婚約者との会話が成立しているぶん♂♂度は低いようですが、実はマゾなのです。憧れの伯爵に閉じ込められて、蝋燭と刀で弄ばれたい子なのです。んなもん夢みるなよ。びっくりしたなーもう。君、フランツより筋金入りのヘンタイ*1だね。その気持ち、うっすらわからないでもないのですが(思春期にありがちな気の迷いでもあるし)、なるほどフランツの気持ちに応えない訳です。世話焼きの彼の平手打ちぐらいでは物たらないのでしょう。もっと激しいものを求めておるのだね、アルベールよ。というか、「わからんでもない」といってしまう私もアレなのか……。


監督インタビューをみる限りでは、原作の時代背景やモンテ・クリスト伯のモデルになったバイロンのイメージなどもだいぶ重ねているようですので、意図的に♂♂度をあげていると思われ。腐女子目当てにあげているのではないと思われ。しかし、アルベールを抱き寄せる伯爵のバナーひとつみても(日記の最下部にはってあります)、狙ってはいるよな……。

*1:あと、女装した男に心を残し、メイド服姿で迫られてその気っぽく赤面してしまうのは♂♂の上塗りといってよいでしょうか。よいね?