世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

音楽の趣味って。


上司が何枚か古いCDを貸してくれたので、三日かけて聴いたんですが(起きていられないのでちょっとずつ聴いた訳です)、「××××××というアルバムが一番良かったですね」と感想を言ったら、上司いわく、そのバンドの最高傑作なんだそうで、「センスいいね」と私の耳に合格点をいただきました。それで、だいたい上司が普段どんな音楽をやってるのかも想像ついた。私があまり嫌いでないジャンルです。とはいえ、長く話していると、あまり音楽の素養がないのがバレるので、適当なところで会話を切り上げる訳ですが。


何度も書いていますが、音楽の趣味って本当に生理的なものなので、どんなに仲良しでも家族でも一致しないものです。そして、一致したからといって「仲間!」になる訳じゃないです。同じところが好きなんじゃないし、一人の人間の中でも変わっていくからね。だから斉藤孝が子どもに「偏愛マップ」をかかせて「相手の好きなものを共有することで友達をつくろう」と提唱しているのを見るとゾーッとしてしまうのです。いやもちろん、趣味のサークルとか、同じジャンルで仲間をつくることを否定してる訳じゃありません。それは私にだってそういうお友達は結構いますから。だけど「友達ってさ……趣味が違ってもつきあえるから友達なんじゃないの?」が基本コンセプトである私としましては……まして音楽の趣味は、近ければ近いほど語るのが(語られるのも)怖いよ。相手を即座に嫌いになる可能性大だから。


いちおう、元音楽少女なので……音を組み立てる楽しさも知ってるけど、他人と協力する難しさもほんのちょっとは経験してるので……うん。