世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

より根源に近く。


昨日の話、尻切れトンボになっているので、補完。
学生の頃、某先輩が残した「本当の正義は、人を裁かない」という名言が、頭の中にこびりついています。非常に含蓄があるが、行うはかたい、というか(いつも上から物を言う説教女にはつらいところです。ハハハハハハ)。
昔のアニメが二極対立構造だったのは、「アメリカVSソ連」てな構図が現実にあったから、というのもあるよね。今の十代は、ソ連っていう国の存在すら知らないんだから、そういう存在を匂わせても無理があるよな。


ただ「悪を懲らしめる物語」とか「王子様お姫様の物語」は、決してなくならない。
それぞれの国に似たような民話があるのは、それを人々が必要としているからです。わかりやすい娯楽、より根源に近い物語なくして、人は育たない。


ロデム*1の埃をふきながら思うのは、原作と違っても、それが納得のいく物語になっていれば人は楽しめるということです。“ある日突然、「お父さんお母さん、僕は夢を見ました。使命があるのでさようなら」って出奔しちゃう少年”より、“親がいなくておじさんの家に厄介になっている少年が、自分の過去の手がかりがわかるかもしれないと囁かれて、美しい女性に騙されて連れ出される”というパターンの方が、納得がいく訳です。


どっちが根源に近い物語かっていったら、実は前者かもしれないけどね。

*1:うちにある大きな黒豹のぬいぐるみ。しっぽまであわせると1メートルは軽くこえています。むろん元ネタは、神谷明版「バビル2世」。大人になってから原作読んでびっくりしたものです。それにしても神谷明って、息の長い声優さんだあと改めて思います。私が子どもの頃から、ずっとヒーローだったんだよ!