結局、ブッカー×零を否定する要素が、最後までありませんでした。
というかラストもダメだし二連発、いや三連発か? 深井零・最後の出撃に、ブッカーが「それでいいのか」って肩つかんで揺するシーンも、変に腕スルっと触ってて「なにそれ」だったしな。
そして演じた中田譲治本人が、「ブッカー切ない」ってインタビューで言っちゃってました。
堺雅人の方は、最終巻あたりだとすっかり山南さん声になっちゃってて、零がしゃべるたびに「やまなみさんー」って呟いてました。英語の発音がたどたどしいのは日本人名の役だからワザとなんだろうな、と思うけど、あの憂鬱な顔とハキハキした明るいしゃべりは、あってないわ……。
そしていくら女性キャラをドカドカ出しても、露出趣味女医に零がまったく関心を示さず、診察の時間にブッカーの部屋におしかけてるようじゃ、かえって♂♂度アップなんですけど。
あと、やっぱり三巻目のストーリー惜しい。鋼鉄の心臓の意味がいろんな意味で活かされてなくて。話全体のバランスで考えても、トム・ジョンのあの死に方はないと思う。第一話ラストでJAMにおいつめられた雪風が「GOOD LUCK, Lt.FUKAI」のメッセージを表示して、零だけ強制脱出させた場面はじゅうぶん切なかったのに……どこで展開の配分まちがえた?
ひとつ気になったんだけど、舞台になってる“フェアリィ”星ってまさかあの意味*1もかけてあるんじゃないよね?(それは違うと思うよ)
非常に説明不足の上に、部分的にネタバレ感想ですみません。
いや私も、原作読んだの二十年ぐらい前で、あんま覚えてないんですよ……。
*1:fairyには「妖精」だけでなく、いわゆる「女役」の意味があります。