世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

金・銀・パール・きらきら。


紙の色とインクの話です。嗜好の話。


コミケで妹に買ってきてもらった本に、銀の表紙の本があったんですね。
銀いろの紙の上に、透明感のある黒・赤・青の多色で刷られている、美しいコピー誌。
いつも凝った本やポップをつくってらっしゃる方なので、ご本人に「これは印刷屋に出したものですか、それともご自宅のプリンタで?」とメールでお尋ねしてみたところ、「自宅です(ただしインクが高いので有名な某H社のプリンタで)」とのお返事が。


ちょっとウットリした。


私の初期の同人誌をお持ちの方はご存じかと思いますが、「青の表紙に銀色の文字」「赤もしくは黒の表紙に金文字」「紙の地色が(色つき)パール系」とか、そんなことばっかりやっていた。ホログラフは好きではありませんでしたが、箔押しは一度やってみたいとずっと思ってましたし、私の理想の表紙というのは、たとえば大陸書房*1『子供たちは夜の住人』のような、パール系の白い紙に美しいカラーが散っている(汚れは目立つかもしれないが)だったのです。
同人誌でもすごくセンスを感じる絵描きさんっているもので、白い紙に「黒・金・銀・紫」の四色インクを載せて、少しも下品さを感じさせない(というか完璧なバランスの)本を出している人を見た時は、心底感動したものです(元々その人は色づかいがうまくて、二色でも人目をひく本を出していたんですが。というかアマチュアではないのではないか)。


つまり、ひかりものが、好きなんですよ。
久しぶりにきらきら熱が再発してるんですよ。
でもたぶん、次の本も光らないと思うんですけど(笑)


まず原稿だ。

*1:秋田書店版では、あの美しさはまったくありませんので。