世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

人は見かけが○割


「えっ、この人なの?」
なんの心の準備もなく、電話でしか話したことのない人と、バッタリ会ってしまったのです。
電話越しのその人は、いつも落ち着いていました。
かなり偉いポジションのはずなのに、私のような者に対しても物腰やわらかく、こちらの話をうまくすくい上げて誠実な対応をしてくれる、頼もしい人だったのです。
声も素敵だし、きっと渋いおじさまなんだろうな、と思いこんでいた。
だのに、目の前にいるのは、神経質そうな眼鏡の人で。
「……なんだ、こんな若い人だったのか。ガッカリ(評価急降下)」


ひどすぎる。
おまえ、鬼だな。
なんで評価が急降下するんだよ!
いや、急成長する若い上司を何人も見てますから、若いことを否定してる訳じゃないんですよ。ホントですよ。
それに、実際に若いかどうかもわからないし(見かけが若々しいだけかも)、普通にハンサムなのに。仕事ができる人なのは、変わらないのに。
いやなんか、自分でもおかしくて笑っちゃって。
勝手に渋いじーさん、想像してただけやんって。
ほんと「おまえのような無礼なオバサンにガッカリされる筋合いはない!」って怒られちゃうよな。


でもね、なんともおかしかったんですよ。
「なんだこんな若造か、ガッカリ」って二次創作も、書いたことあったっけなあ。
あれは心の声だったんだなあ。