世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

サタデーライブ缶(前半の神戸まで。札幌より後はまた後日。)


曲については、ライブのレポの時紹介してますので、略します。長いので服装も略します。
途中のインタビューで、拾えたところだけ(多少不正確です)。


大阪厚生年金会館の時の、本番直前の映像。
「緊張しすぎて眠たくなってきました」と壁に向かって手をついて、全身を伸ばす三浦さん。
バンドメンバーと二人「チーム・ミックス・ガッツ!」と気合いをいれて、拳をぶつけあいます。
挨拶で「ただいま戻りました!」と叫び、「泣いたらあかんで」声をかけられて目頭をおさえる三浦さん。
ライブ後。
徳岡「知ってる顔がいっぱいあるんで緊張しますね」
三浦「緊張しましたね。地元だけによけいに。でも、あったかかったです」


大阪の翌日、神戸は三宮へ戻る二人。
「ねえ、親戚たくさんきてましたね」と呟く三浦さん。
二人は工事中のチキンジョージ跡に。
徳岡「あらら。わ、ほんまにないんや」
三浦「あー。ていうか、なんかなってんのやな。(工事現場を見上げて)ほんまに建てるんやな」
徳岡「ここはあの、僕たちが出会ったところです。神戸のチキンジョージってライブハウスの、今はなんもないんですけど、跡地ですね」
三浦「ここで二人ともアルバイトしてたんですよね」
徳岡「ここらへんに、あの、ライブハウスの裏につながるドアがあって、そこからでて休憩中に二人でギター弾いたりしてました」
――出会った時の印象は?
三浦「とりあえず徳岡さんは愛想がよかったんでね、この人は一筋縄ではいかんのじゃないかな、と凄いうたぐったんを覚えてますね。ものすごく愛想がよかったんです、なんていい人なんやろって、すごい不安ですよね、逆に」
徳岡「おまえ人を信じるってことをしらんな」
三浦「すごい怖いなと」
徳岡「信じなあかんよ。やっぱ優しい人はね。……僕はもう、このままですね、ほんとに。入ってきた時からこんなんですね。でも高校卒業したてやったから、髪の毛金髪にしてみたり。高校の時はまあ、できんかったんやな、なんも」
三浦「ひっこみじあんやったんで」
徳岡「まさしく高校卒業して、楽しんでる感が伝わってきて、すごい可愛かったすよ」
三浦「フリーターデビュー」
徳岡「六歳差なんで、年齢が」


チキンジョージの思い出を語る二人。
三浦「ほんまに家みたいな存在だったんですよ。月、23日ぐらい入ってて、昼の十二時から夜の一時ぐらいまでいたし。ほぼ毎日いたんで。で、すごいスタッフの人も温ったかくて。PAさんも照明さんも、もちろん全部のスタッフの人が好きやったし、ほんとにね、家族みたいな雰囲気があった、すごいいいライブハウスだったんですけど」
徳岡「なくなってみたら、こんなにでっかかったんや、と思いますね。家ひっこすときと一緒で、あれ、オレんちこんなに広ったっけ、なんもなかったらさ。……入ってる時がそんな感じしなかったからさ、バイトに。ま、ここがなかったらDEPAPEPEはなかったですね。確実に」
三浦「ね、ちょっと時期ずれてたらないですもんね。今。切ないですね」
徳岡「そやな」
三浦「早く建たへんかな、建物」


三宮のハンズ前。
徳岡「ここが、閉店時間になると、ストリートミュージシャンがすごい集まるんですよね、あの前に。僕らもデパペペでそこを目指してたんですが、僕らはまだちょっと最初の頃は恥ずかしかったんで、東急ハンズの裏で、ストリートやってたんですね、人目につかんとこで。まあ僕らがバイトしてたチキンジョージからすぐ近くっていうのもあるんすけど。懐かしいすね」
三浦「ちょっといってみましょうか」
ハンズの裏、生田神社の外へ移動。
徳岡「ここですね。ここで、バイト終わって、そのままギター持ってきて、そこでやってましたね、ほんまに」
三浦「こう、なんかね(ベンチでなく奥の石の上に座る)、こんぐらいいってたかもしれません。こっちとか」
徳岡「オレそんなとこやったっけ、オレここやった」
三浦「徳岡さんがそこだったら、僕このへんじゃないですか、じゃあ?」
三浦「酔っぱらいの人に、弾き出すとねちょっと不機嫌になって帰っちゃうんですよね。僕、こっちから人を見てた気が記憶があるんですけど。で、あんな感じでタクシーの人にこう声かけられて」
徳岡「長渕ひいてやとか」
三浦「いわれましたね」
徳岡「いろいろいわれましたね、リクエスト……歌わへんっていってるのに」
三浦「きく気ないんですよ」
徳岡「通り過ぎたらまた回ってきて、みたいな」


徳岡「見られたいけど見られたくない、みたいなすごい恥ずかしい感じやったけど。ずっと見られたらやる曲がないんでこまるみたいな。あいつらギター弾いてんのやぐらい気にしてもらえたら、みたいな感じやったな」
三浦「外へギターを持つだけでちょっと快感な部分はありましたね」
徳岡「最初の、僕らがつくった「Hi-D!!」って曲があるんですけど、ここでできました。ほんとに、ここで夜中やるようになってから曲づくりも遊びながらここでやってて、だんだんだんだん人通りが多いとこにうつっていくようになったな」
三浦「いい宣伝できる場所、みたいな感じでしたね。とりあえずこう、デパペペちゅーのをを広めようと必死でしたからね。一曲ひいては、デパペペですって。しゃべるとね、帰っちゃうんですよね。おまえのトークをききたいんやないって帰るから、弾き終わったら、デパペペですってって、でまた、聴いてくださいって」
徳岡「ストリートやってなかったらバラードとかも多かったろうし。でもストリートでバラードをやったら人が集まってくれなかったんすよ。なので激しい曲をつくるようになったし、より伝わるようなメロディにしようと思ったし。うん、なので、ストリートやってなかったら、今のデパペペの感じは無かったかもしれないですね、うん」


神戸某所の下りのエスカレーターを降りていく二人。
徳岡「あー。懐かしいな。(ショップの掲示板の前で)ここでバンドメンバーさがしましたもんね、僕」
三浦「んふ」
ギターショップ「Lead Man」に入っていく二人。
徳岡「お久しぶりです」
店員「お久しぶりです」
徳岡「お久しぶりです」
店員「お久しぶりです。これはこれは」
徳岡「これはこれは、ハハ……。デパペペがインディーズ時代にずっとアコギをリペアしてくれたり、アコギのことを教えてもらったりした中山さんです。「Lead Man」の中山さんです」
中山「どうも中山です。よろしくお願いします」
徳岡「僕は、中山さんがいなかったら、今つかってるギターはできなかったですね。
三浦「うーん(大きくうなずく)」
徳岡「ほんまに、ほんまに無理なこといっぱいゆって調整してもらったんで。次の日ライブやから明日までになんとかしてくださいっていって、夜もってきたりとかもしたし」
中山「どこが悪い、音がでえへんようになったって」
三浦「原因がわからへん、ものすごい、どうしてもっていって。やっと気づいて、自分の手の汗やったって」
中山「それでかけこんできた」
三浦「そうとう相談して、おかしいって」
中山「今も?」
三浦「今もそうです。エレキさえ無理なんです」
中山「半分悩みそうな、みたいな感じやったね」
徳岡「もうずっとそうです」
中山「ギター以外のことも。いろいろ話して。まあでも真面目な感じの。頑張ってやってはるな、という印象でした」
二人笑って。
徳岡「ほんますか?」
中山「ほんますよ、ほんまにほんまに」


――中山寛さんが語るDEPAPEPEの魅力
中山「徳岡さんが男前なところ」
徳岡「やっぱり」
三浦「え、ちょっとまって僕はなんも?」
中山「いや、あれですね、ギター二人が歌を歌わないところでしょうね。だいたい二人ギターもってたら歌を歌うじゃないですか。弾き語りじゃないという、ギターだけで弾き語りをしているっていうところが魅力じゃないかなと思います」


――ギターのこだわり「三浦拓也」
三浦「もともとはね、ハードロックが好きで、やっぱりこんな感じの(smoke on the waterを弾く)リフもんとか好きなんで、そういう要素を、エレキとかアコギとわずになんか、ロックっぽいことを出せていけたらな、っていうのは、デパペペの中でも思いますね。今でもやっぱりそういう音楽をいっぱい聴いてるので、ひずんだギターも好きやし。だからこそなんかその、アコースティックギターのきれいな響きもあるんですけど、さっき弾いたみたいのとか、こういうパーカッシブな部分もすごい好きなんですよね。一個だけでドラムっぽくもきこえるし、そういう面でアコギが好きなのかもしれないです。アコギのロックな面を出していけたらいいな、と思っとります」
――ギターのこだわり「徳岡慶也」
徳岡「僕はそうすね、できるだけ優しい音で弾くとか、歌うように弾くっていうこだわりは、すごいありますね。歌詞がついてても歌えるように弾きますね。だから、息継ぎのタイミングでギターを弾くとか、ギターリストっぽくないかもしれないんですけど(弾いてみせる・三浦さんがすかさず伴奏)、ほんまのカラオケのガイドラインじゃないですけど、それに近くなるような感じで、歌詞がのっててもいいような感じで弾く努力はしてますね。ギターとかだったらよくチョーキングとかいれたりするんですけど、ていうよりかは、メロを大事にする弾き方」
三浦「なんでもねほんと、そんな大きくわけんでも、もっと細かくジャンル分けて、それを全部できるようになりたいですよね。アコギで二人のギターでどれだけのジャンルに手をつけていけるか、すごいなんかチャレンジやし、楽しみでもありますよね」


神戸・メリケンパークを歩く二人。
三浦「ここはなんかね、ストリートちゅうよりは逆で、なんかその、やっぱりカップルがよくいるので、ムーディな奴を弾いたりしましたね、あえて。聴いてるけど集まりはしないんですよ、みんなひたってるから。邪魔にならないBGMみたいに」
徳岡「ほんまに人を集めようという感覚よりか、ここでギターを弾いてるのが。ほんまに、ほんまに気持ちいいですよ」


徳岡「僕らの「Sky! Sky! Sky!」っていう曲があるんすけど、その曲はここで、できあがりました。ここの、あっちのベンチで。で、そのできあがったのが、僕らはま、ま、ストリートライブをやるつもりはなかったんすけど、新曲を一応披露やって弾いてたら、あるカップルの人が見てくれて、「その曲誰の曲ですか」っていって「めっちゃいい曲ですね」っていわれて、あ、もうこれで完成やなって。そこで自信がついたっていう。そのカップルのおかげですね、ここで聴いてくれた」
三浦「ちょうどここで座ってやったんかな。カップルがいたとこ」
徳岡「ここで「Sky! Sky! Sky!」って曲をつくりましたね」
三浦「こんな感じで座って」
徳岡「大空に向かって突き抜けていくっていう感じの曲で、メロディーもすごい上がっていく曲なんで」
三浦「インディーズ時代の曲なんですけど、インディーズ時代からここぞというときにバシバシ決めてって、メジャーになっても弾いてますし、大好きな曲です」


――曲タイトルについて
徳岡「やっぱり言葉がないぶん、聴いた人がほんとに自由に受けとめてもらって、発想してもらえたらと思うんですけど。最初ね、題名をつけずにやったこともあったんですけど、ライブで。ただ、題名はあった方がすごい想像がしやすいっていわれたんで、題名だけは、一応な、つけるようにして」
三浦「題名決めがやっぱりすごい難しいんですね、いつも。あまりにも限定するタイトルやと、せっかくねインストで、それぞれのイメージで聴けるものを狭めてしまうから。かといって投げっぱなしやとボウダイすぎて今度、定まらへんっていわれる。むずかしいですよね、いつも。たいがい僕らの中だけでは決まらないですね、他の人の意見とかいっぱいきいて一番いいのをあてるから、って曲名がイメージわきますっていう意見とかもらえてすごい、そん時嬉しいですよね。伝わって良かったって」