世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

ちゃんと完結してる(当たり前だろ)


愛蔵版『鉄錆廃園』最終巻まで入手しました。
おー! ほんとにきっちり完結してる!
描線の激変とか、作風の変化とかないか、ちょっぴり不安だったんですが、心配いりませんでした(あとで6巻さがして、書き下ろし部分と読み比べてみようかな?)。
流麗な線に目を奪われて忘れてましたが、こんなにハートウォーミングなぶぶんがあったんだっけなあ。テーマ的に、他者との関わりを丁寧に描いているぶん、むしろ他の連載よりほのぼのしてるのかもしれない(兇王にむさぼられるイーサ・メルみたいな場面も、あるわけですが)。
面白かったです。


実は一緒に、懸案だった、『久生十蘭短篇選』 (岩波文庫)を買ったんですね。一応『ハムレット』ももってるし、三一書房版全集の2巻を買えばいいようなもんですが、これ、川崎賢子編なので(定本版とは解説も違うであろうことを期待して)。青空文庫でもすでに一部読めるわけですが、原稿が初出バージョンなんですよ。で、もっておこうと。
そんなわけで、久生に最初に接するにはこれがいいと思います。でも「春雪」とか「復活祭」はもうちょっと前にあってもいいかなー(好きな話なので)。あ、先日書いた、せっちんでまんじゅうをくわない話も入ってます(笑)