世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

「Pub Antiquarian〜『新青年』研究会のブログ〜」より転載

http://d.hatena.ne.jp/sinseinen/20110123

■[お知らせ]


川崎賢子さんが大分大学で開催される国際ワークショップ「Glocal Polemics of‘BL’(Boys Love): Production, Circulation, and Censorship」で、尾崎翠津原泰水「琉璃玉の耳輪」について発表されます。


日時:2011年1月22日〜23日

場所:大分大学

*川崎さんは、1月23日のSession4(10時30分〜12時30分)で“Two Texts of Liuli-Glass Earrings: Representations and Discourses of Sexuality(from the1920s to 2010)”というタイトルで発表されます。

*ワークショップへの一般参加には申し込みが必要になります(2010年11月30日まで)。詳しくは下記のサイトをご覧ください。

http://www.isc.oita-u.ac.jp/e/news_window_epdf/BLworkshopprogram.pdf


川崎さんが尾崎翠の講義をやるなら、ちょっと聴きたいなあと思ったりするのですが、なぜかBLの文字がある……『瑠璃玉〜』で?
尾崎翠にしても津原泰水にしてもDiscourses of Sexualityで論じることはできると思いますし、講義する人が川崎賢子さんなので内容は面白いに違いないのですが。


私は津原読者としてはものすごくヌルい方なので、Discoursesについて論じるとかそんなことはできないのですけれども、たとえば『赤い竪琴』は悲恋BLと思って読んでますし(ヒロインが作者の分身度合いが強いので、中盤まで「実は男でしたー!」という記述が出てくるとかたく信じて読んでいましたから)、『ブラバン』のあのシーンで、「ああっ、やっぱり食われちゃった!」と叫ぶぐらいのものですが(主人公は男子なので、食われたという意識はないかもしれないのですが、ああいうのは脇が甘いとかでなく、私は「させ子ちゃん」とよんで女子カウントします)。