世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

「ナイロン弦とはなんででしょう」


そういうご質問をいただき、「ギターの弦のことですよ」と即答しそうになり、「いや、ちょっとまて」と思ったのでした(「ギターの弦に限らず他の弦楽器でも使用しますよ」というツッコミはいれないでくださいね)。


高校時代、私のまわりにいる男子といえば、彼らにとって、ギターは基本的なたしなみのひとつであって。ふだん、音楽など特にやっていなさそうな子まで、ギターをもっていて、それなりに弾けたりしたのです。
なので私が、四苦八苦して耳コピして、スコアをおこしたりしていると、「最初から、♯3つ付けとけばいいじゃない」なんてツッコンでくる子などもいたわけで(そりゃ何調か最初からわかってればね。でも必ず、教わった規則通りとは限らないし、転調だってあるし)。
そんなわけで「ナイロン弦がどういうものか、どこで手に入るか」などということは、高校生の基本素養、となんとなく思いこんでいたわけです。
んなこたーない。
気をつけなきゃいけないな、と思ったことです。
音楽って、特殊素養だということを、つい忘れてしまう。
楽譜が読めるのは当たり前のことじゃないんだっていう(私も打楽器の譜面はよく読めませんが)。