世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

パトリシア・ハイスミス『キャロル』が来年クランクイン。


http://www.deadline.com/2012/05/cate-blanchett-mia-wasikowska-cast-in-adaptation-of-highsmiths-carol-cannes/


カンヌで映画化、という記事なんですが、ほんとなのかしら。
ってかなんで全編アメリカで撮影しないのかな?


あと、ケイト・ブランシェットは確かに美人だけど、キャロルにしては、ひとまわりトシをとりすぎてるような……以前「リプリー」にでたご縁があるからなのでしょうか? テレーズ役の人も、原作より年齢あげてるっぽい? 
テレーズっていうヒロインの面白さは、いまでいう「中二病」というか、「十代の芸術家志望の女の子の自意識過剰さ」みたいなところにあるので、二十代半ばの女性がそれを演じたら、だいぶイタいかもしれない……。
なんていうか、若い頃っていうのは、視野がまだ広くないし、将来にある程度、夢がもてるものじゃないですか。だから「自分にも才能があるかも」「キャリアを積んでいけば、アーティストになれるかも」「アート志向の仲間(アマチュアだけど)とつるんでるのは、なんとなく楽しい」「私を捨てた親なんか大嫌い」「孤独がいやだから、さっさと家庭をもちたい」と思うわけなんですが、そういう時期って、割と誰にでもあるものなのでは? だから、若いテレーズの考えは、そんなにおかしなことじゃないというか、納得がいくっていうか。貧しい孤独な女の子が、母性に憧れたり甘えたく思うのも、そんなに不自然な話じゃないというか。彼女の成長物語ですしね。


しかし、映像だと、そこらへんのニュアンス、伝わるかなー?