世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

帰国子女といってもイロイロ……。


「pronoun(代名詞)」という言葉を見ると、反射的に「relative pronoun(関係代名詞)」という言葉を思い出します。
あまり英語が好きでない、得意でない方には「しらん」といわれるかもしれませんが、「関係代名詞」は中学英語で習います。文章をつないで補足説明する単語です。


大学一年の時、文法のおさらいの授業がありました。
私は英米文学科でしたので、ぜんぶ英語で書かれた文法書で勉強していました。
ただし、内容は初歩のもの(それこそ中学レベル)ですから、英語で書かれていても内容が理解できないということは、まずありません。
ところが、その授業でいつも、ブツブツいってる女の子がいたのですね。
「この授業は何の意味があるんですか」的な抗議をしょっちゅうしてる。
その子は帰国子女だったので、もしかして、「内容が簡単すぎて腹をたててるのかなあ?」と思っていたのですが、ある日、その子が先生に「relative pronounってなんですか」と訊くのです。
先生が「関係代名詞です」といったら、「関係代名詞ってなんですか」という。
先生、ついにキレてしまい、「あなたは家に帰って、少し勉強しなさい」


んー。そりゃあね。
私立のお嬢さん大学かもしれぬが、いやしくも英文科の学生が、大学の先生にむかって、「関係代名詞ってなんですか」はないだろう……ちがうレベルの質問してくれよっていうね。


というわけで、別な意味で忘れられない単語になってしまったのでした。


帰国子女だからって英語がスラスラ綴れるわけでも、文法がわかってるわけでも、正しい英語をつかってるわけじゃないよって話なわけですが、考えてみれば、私だって、正しい日本語書いてるわけじゃないしなあ……。


戒めとして思い出すべき?