世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

目の前の箱で、一秒で調べられますよ!


時々読んでいる、「More Access! More Fun!〜永江一石のITマーケティング日記〜」。
3月5日に、こんな記事がアップされました。

アカデミー賞の授賞式はサムスンステマだったのか?!
http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=11195


以下の記事を引用して、エレン・デジェネレスの仕事の仕方が「粗いよ」と書いているのですね。
アカデミー賞の会場で、エレンが撮ってツイッターで広めた写真が、サムスンステマじゃなかったかという話。

サムスンの広告戦略、想定以上の大成功」


http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304085204579419700492598102.html


 この宣伝の価値は、デジェネレスさんがセルフィーについてツイッターでつぶやいたことでさらに高まった。このツイートは3日午後の時点で300万回近くリツイートされている。彼女のつぶやきではサムスンという言葉は出てこないが、写真がサムスン製品で撮られたことはテレビを見ていれば一目瞭然だ。


 ソーシャルメディアのコンテンツを調べている会社コンテラによれば、サムスンは一時ソーシャルメディア上で1分間に約900回も言及されていた。


 しかし、完璧というわけでもなかった。多くの人はツイッターで、デジェネレスさんが当夜、サムスンのライバルである米アップルの「iPhone(アイフォーン)」でつぶやいていたと書き込んでいるのだ。サムスンは彼女がアイフォーンを使っていたことへのコメントを拒否した。


サムスンステマに、iPhoneを使っていたことについて、永江さんのコメントは。

まあ、アメリカは日本に次いでiPhone大好き国家ですからね。全スマホ中、日本は約70%、アメリカは約40%です。


私、ここまで読んで、「え、違うだろ? アップルだからだろ?」と思ったワケです。
しかも、永江さんの記事は、こう続きます。

で、このおばさんはもうひとつやりました。会場にピザの宅配を呼んだのです。


これは絶対仕込みだろ・・・だってビザ屋のロゴバリバリだし・・・。と思ったら上記の記事に


授賞式の夜、宣伝をしていたブランドはサムスンだけではない。デジェネレスさんは一部の招待客のためにロサンゼルスのビッグ・ママス・アンド・パパス・ピッツェリアにピザを注文した。ピザが入った箱にはコカ・コーラのロゴが付いていた。ただし、コカ・コーラは番組のスポンサーにはなっていない。(ライバルのペプシはスポンサーだった)。コカ・コーラマーケティング・コミュニケーション担当副社長のウェンディ・クラーク氏はツイッターで、「ママス・アンド・パパスには明日礼状を送る」と書いている。



ということなんで、スポンサーのペプシ激怒必須。もうちょっと気を遣えよデジェネレスさん。仕事が粗いよ・・・


私、「永江さん、これ、もしかして、すっとぼけて書いてるの?」とびっくりしました。


エレン・デジェネレスは、確かに、司会者、そしてコメディアンとして有名な人ですが。


それ以前に、レズビアンとして、めちゃくちゃ有名なんですよ?


同性愛に関してはほとんど触れたがらない、日本のwiki(英語版にあっても日本語版ではそこだけ削るなんてこと、しばしばある)にさえ、はっきり、配偶者の欄に「ポーシャ・デ・ロッシ」(女優さんですよ! 州法に基づいて、正式に結婚しています)と書いてある。過去の交際まで、書いてあったりするわけですよ?

エレン・デジェネレス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%AC%E3%82%B9


あのね。
コカ・コーラにしても、アップル(iPhone)にしても、ゲイ・フレンドリーで有名な会社です。
つまり、自分を応援してくれる企業です。
「仕事が粗い」んじゃなくて、あえてそういう場で、そしらぬ顔で、わざとやったに決まってるでしょ?


ステマだったんだとしたら、なおさらです。


デジェネレスって、けっこう耳慣れない音ですし。
知らなければ、どんな人かぐらい、調べるよね……?
一秒で調べられますよ、批判する前に。


そんなわけで、永江さんに、ちょっとガッカリしちゃったのですが。
そのあと、特に、訂正記事もでず。


……やっぱり、韜晦してるんだよね、コレ?