世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

小保方さんと農薬おじさんの差ですよね


私、テレビで小保方さんのしゃべってるのを見た時、「ずいぶん舌ったらずというか、プレゼンのヘタそうな人だなあ」と思ったのです。「自分の研究の話をしてるのに、その年齢でギャル語?」みたいな。


その疑問が、ちょっととけた気がしたのが、この記事でした。

小保方晴子の不正事件が問うもの - 格差社会の分配と秩序と倫理」
http://critic20.exblog.jp/21843312/


このような博士論文が審査にパスしてしまうのは、論文提出者と審査するメンバー(主査・副査)との間に、よほどの異常なズブズブの関係がないと絶対にあり得ないことだ。指導教官の常田聡は、小保方晴子AO入試で応募したときに面接し採用した当の教官だった。


小保方晴子AO入試に合格したのは、人物評価で高得点を得る家庭環境の持ち主だったからと言われている。父親は三菱商事の役員(理事・事業本部長)で、母親は大学教授(心理学)、姉も大学の准教授(心理学)。母親と姉については、現時点で確定した情報はないが、。父親の情報は多く出回っていて、間違いないだろう。典型的なエリート一家であり、AO入試の合格判定も十分に頷ける。


いいとこのお嬢さんで、今までずっと、ズルが通ってきちゃったから、あの年齢でもあのしゃべり方、自分のやったことに無自覚なのかー、という。それは自分の研究も、他人事みたいにしゃべるわなって。


おかげで、いい結果が出たかもしれない研究が、ねえ……。


ところで、黒バス脅迫犯の人の犯行動機声明が出たそうで、ざっと読んだんですが、「三十代半ばすぎで、これはない」としか。手垢のついた恨み言ばかり。結局、自分を虐めたものに対抗する力がないから、ぜんぜん関係ない人にたいして妬みを爆発させただけ。弱い者いじめを繰り返しただけの、これも甘えです。こういうのは貧乏人の嘆きとはいわない。


むしろ、格差社会を端的に表したのは、「農薬おじさん」と呼ばれたあの人でしょう。
勤めてた会社が、すっかりブラック企業になっちゃって、待遇改善や配置転換を希望しても、まったく話が通らない。安月給でこきつかわれて空腹、いろんなラインの食べ物をつまみ食いして歩く有様。ついに会社に復讐を決意し、人が死なない程度の農薬を冷凍食品に混入させた。
おかげで会社の実情がバレ、社長はクビに。


もちろん、犯罪はゆるされることではありませんが、動機と手段が一致していて、目的を果たしたわけですので、「おじさんの気持ちがわからない」とはならない。こういう犯罪は今後も発生するだろう、と思える。


私もだいぶ年齢があがってきてしまって、若い世代の絶望が理解できるかというと、それは正直、難しいのかなーと思うんですが、やっぱり、その手の甘えには、共感できないわ……。