世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

津原泰水さんにオススメされまして


雨の中、横浜そごう美術館に行って参りました。
https://www2.sogo-gogo.com/wsc/511/N000016587/0/info_d


総勢46体の人形の展示がされています。
特筆すべきは、ケースに入っていない人形が多いこと。
360度、間近で見られること(手を触れないでください、と書いてありますが本当に触れる距離まで近づけます)。
あと、パンフレットにはほとんど載っていないのですが、澁澤龍彦が死んで、東方キリスト教会にのめりこんでいた頃の作品、天使やキリストの人形などが、涼やかさと哀しみがあり、とてもよかったです。
どうもベルメールや澁澤の影響で語られて、露悪的というかドギツイところを強調されている気がするのですが、四谷シモン本人の、日本人離れした容貌は、涼しげな少年の人形や清楚な少女の人形の方が、よくうつしている気がします。
図録だと、正面からしか見られないので、そういう作品は弱く見えてしまうのですかね……。


あと、6月中旬ぐらいまで、作品投票をやっています。
抽選で5名に、サイン入りポスターがあたるそうなので、お気に入りの人形に一票を投じてみてはいかがでしょう。
私は「33」に入れてきました。


サイン会やトークショウも予定されていますし、公式サイト(一番上のURLです)に優待券などもあったりしますので、お時間のある方はぜひ。
お天気のせいか、比較的すいていたので、私は1時間強ほどで見ることができましたよ。


なんで佐野史郎トークゲストなのかと思ったら、三十年来のつきあいがあるとか(演劇関係で知り合ったんですかね)、彼の技法は、某百貨店の開店時にマネキン制作を依頼されて、マリ工芸というところで専門の職人さんからキチンと技術を教わっており、それをベースに展開しているのだとか、さすが回顧展、いろいろな情報も展開されています。


ちなみに、図録は買いませんでした……いいショットがね……これはいいな、と思った作品のグッズも、ありませんでしたので(在庫切れかもしれませんが)。