世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

辣腕編集者・秋山真琴の面目躍如なるか?

narihara2015-04-24


http://7moji.jimdo.com/
7文字でつながる連作超短編を書こう!2015


500文字以内で書かれた、とても短い文芸作品である超短編でリレーを行います。ルールはただひとつ、直前の走者の作中に含まれる、任意の連続する7文字を作中に含むこと。内容その他は意識していただいても構いませんし、しなくても構いません。わずか7文字のフレーズを継承しながら、全体でゆるやかにハーモニーを奏でることを目的とします。


闇擽・加楽幽明さんと、
雲上回廊・秋山真琴さんの共同企画。
総勢50名の作家さんの、500文字掌編が読める贅沢な1冊です。
自分の直前に書いた作家さんの掌編から、7文字を使って創作するという縛りの本です。
現在の創作文芸同人(プロ作家も含めて)の傾向・潮流がわかるかと。


非常にストイックに7文字を選び、雰囲気まで継承する方、完全にフリーダムな方(私はこちら)、それぞれに面白いと思います。普段の作品と傾向の違うものを書かれた方や、私小説的なものを書かれた方などもあり。それぞれが見開きでさっと読めるという、よいつくりの文庫です。
ゲラを読ませていただいていますが、辣腕・秋山真琴の面目躍如な本になっているかと。
帯がちょっと不思議ですが(ただの「ルー小説」って何だ、とツイッターでひとしきり話題になっていました^^; リレーですよ、リレー http://togetter.com/li/808292)。


私も参加しておりますが、昨年9月、BCCで秋山さんから企画メールがいきなり送りつけられてきた時は、正直、お断りしようと思っていました。


「500文字? しかもリレー? 一週間で次の人にバトンを渡す? この年末繁忙期に、無理にきまってんじゃん!」


私の書きやすい枚数は、基本、1000文字以上でございまして、まず感じたのが「ハードル高いな!」ということだったのです。しかも7文字ぶんとはいえリレー。そんなのうまく書けるわけがない。
何より、いきなりのメールで、しかも初期参加メンバーに勝手にいれられてるっぽいのが、非常に危機感を煽りました。
あまり頭のよい人間でないので、いきなり「これやるからね」と頭ごなしにいわれると、脊髄反射的に「やだ」といってしまうのです(コドモか!)。
普通に「こういう企画やるんですが、参加しませんか? 一週間後ぐらいまでにお返事いただければ」といわれれば、ちょっと無理めな話でも(頭がよくないですから)「あー、わかりましたー、やります」と素直に返事してしまうのですが。


というわけで、例によって、「スケジュール的に無理めなんですが。お正月あけから二月までなら、なんとかなるかもしれませんが、だいたい、超短編ってどういうものですか?」という、ネガティブなお返事をするところから始まりました(実は私、以前も秋山さんの短編アンソロに参加していて、短い物も書けないことはなかったのですが、「超短編」というのは一つのジャンルであって、ショートショートとはまた違うものらしいのです。まあ『幻コレ』の時も「秋山さんのいう面白いってなんなんです?」あたりから、始めたんですが)。


で、まあ、いろんな作家さんとのやりとりでテンパってる秋山さんと4、5回すりあわせをして、私の要望が通りましたので、お約束どおり、年明けに一編書きました。本来的には即興で書くべきものなのでしょうが、前走者の、仁司方さんの作品を読んでから、ネタ帳からひとつ拾って、ちょうど非番日の前日だったので、朝までに書き上げて送りました。


というわけで、拙作「人を呪わば」も収録されております。
あの長さながら、とりあえずお話の体裁は整えられたと思いますので、よろしかったらご覧ください。
5月4日、東京文学フリマ初売り、後日、アマゾン等でも通販可能になるそうです。