世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

新国立美術館は乃木坂駅6番出口直結。

narihara2015-06-22



マグリット展」
http://www.nact.jp/exhibition_special/2015/magritte2015/index.html


今月29日までなので、雨模様のあまりよろしくない天気の中、行ってきました。
「寒い!」というフレーズを、倉田さんのみならず、他の方のブログでも見かけたので、上着、喉にスカーフ、そしてストールを2枚余計に持って行ったのですが。


結論から言うと、混雑しているので、そこまで寒くなかった……!


初期の、キュビズムや、アール・デコに影響されていた頃の作品からスタート。だんだんマグリットらしい絵になっていき、戦争の影響(ルノワール風になってみたり、荒々しいタッチになってみたり)などを経て、最晩年の集大成へ、という、わかりやすい構成なんですが。


順路が、ありませんで。
動線が、めちゃくちゃです。
混雑対策なのかもしれないけど、どこから見ていいかわからなくて、ちょっとグルグルしてしまいました。3時間以上、展示室内を歩いたので、ホントに疲れました。


みたことのない絵と、有名な絵と両方あって、行って良かった、と思います。
途中にある休憩室で、マグリットが撮影したホームムービーが展示されていて、これは見る価値があると思います。妻自慢、ともいう(笑)
というか、奥さん、ノリノリですね。子どもの頃に知り合って、22歳の時に再会して、24歳で結婚したそうですが、仲良し夫婦だったというのを、否定できるものはおるまい、という感じ。「僕の奥さん、美人でしょう!」と自慢する声が、影像や絵の中から聞こえてきます。


お母さんの自殺が、マグリットのメンタルに影響してるのかな、やっぱり、と思ったり。
ブルトンとの喧嘩の理由は、説明されなんだな、と思ったり。
マグリットの暗黒時代って、戦争の時代より、ブルトンと喧嘩したり、ダリがガラと不倫した時期に一緒に旅行にいって(おそらく巻き込まれたよね)1930年代じゃないんだろうか、と思ったり。


図録はちょっと説明が食い足りなくて、買いませんでした(前の回顧展で見てる絵も結構あったので……)。
絵についてるキャプションも、マグリットが書いている文字についての説明がなくて、たとえば、立っている紳士の絵に「座っている人」の文字がつけてあるわけで、それを書いて欲しいなあと思いました。


出口にあるグッズコーナー、品数は多いのですが(紙ものは割とイイかな)、缶バッジとか、じゃっかん微妙でした。
というわけで、ベルギー直輸入のマグリットの写真はがき(絵を描くマグリットの中にまた絵が、というだまし絵系写真)と、クリアファイル(「光の帝国」は押さえかな、と。「田園の鍵」も好きですが、プリントが今ひとつな感じなのでやめました)を買いました。


29日の月曜日までなので、行こうと思っている方は、お忘れなく!


チケット売り場は外で、並ばされます。一応、テントがはってあったりもするんですが、濡れる可能性があるので、雨の日はご注意ください。