世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

栄光さん、よくまとめてくださった

http://info.eikou.com/archives/694


10/22にビッグサイト運営会社よりオリンピック開催に伴う「現時点での利用規約」について会場利用者に対して説明がありました。原文も入手していますが、10/24付の東京新聞がこの問題の影響も含め最も正確に伝えていますので、引用させていただきます。


2020年会場問題は、同人誌業界だけの小さな問題ではなく、あらゆる産業の企業活動に2年間に渡り、影響を与える極めて重大な問題なのです。ですから皆さんには、問題を正しく理解していただき意見を発信していただきたいと願います。


◆展示会場をスポーツイベントのオリンピックで使用するのが、間違いの始まり
◆しかも代替会場が準備されていない!
◆オリンピック本番開催の数週間だけの問題ではなく、2年間に及ぶ問題
◆展示会は商談の場であり経済波及効果は大きく、その損失は計り知れない
◆2年間、首都圏で大きなビジネスショーが開催できないことを想像してください
◆展示会に直接関わる企業のダメージは、想像を絶する。廃業もあり得る
◆展示会を利用する出展企業は新商品の発表および商談の場を奪われる
◆2年間の空白は致命的。本番期間前後の数ヶ月にとどめるべし!



日本展示会協会で各団体の意見を取りまとめ、統一見解(声明)を出していただきます。


「オリンピックに必要なメディアセンターは別途準備し、ビッグサイトは使用しない」


趣旨に賛同いただける企業、団体には賛同を表明していただき、個人でも参加できる署名活動の受け皿の準備をお願いしています。


準備ができ次第、ご案内しますので賛同いただける方はお力添えをお願いいたします。


最後にこの問題が矮小化されないことを望みます。予想される矮小化されたコメントの典型例が「オタクが困るは問題ない、ガマンさせればイイ」です。会場問題は、同人誌だけの問題ではありません。


経済効果を狙うはずのオリンピックが、展示場が利用できなくなるために、以下のような現象が発生します。

大イベントが開催できる首都圏唯一最大のビッグサイトでは、あらゆる産業の展示会やイベントが年間途切れることなく開催されています。国際的な展示会も開催されています。10月に開催された「国際メガネ展」では20カ国からの出展があり、海外の有力バイヤーも駆けつけ、全体で60億円以上の商談がまとまったと報じられています。たったひとつの展示会です。


日本は「技術立国」であり、国際間競争の中で戦っています。大企業も中小企業も。開催だけが目的なら、縮小すればできるでしょう。アジアの中でNo.1は東京だったのに、展示会は上海などに取って代わられています。

ビッグサイトが完成したのは1996年。それから20年間、それ以上の展示会場は作られることなく、いまや日本最大の同展示会場は世界72位(アジアの中でも18位)と貧素なのが日本の展示会事情なのです。さらに空白の2年間ができるわけです。


オタクが困るどころの話ではない、ということです。


ビッグサイトは現在工事中ですが、競技場でもなんでもない場所であって、確かにオリンピック競技開催には不向きです。
開催中は交通機関の関係もあり、コミケの開催自体が難しいかもしれませんが、2年にわたって会場がつかえないのは、また別の話です。


よくぞまとめてくださった。


国立競技場に冷房はいらない、なんていいだす国ですから(死人出るよ)、何がおこるかわかりません。
個人でも、協力できることは、していきたい、と思いますね。



拍手ありがとうございました!