世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

『水晶の舟』の感想をいただきました。

7月18日に行われた、「尼崎文学だらけ」委託参加作品として再版した『水晶の舟』ですが、オカワダアキナさんから、感想をいただきました。

おか ‏@Okwdznr


#あまぶん 戦利品 鳴原あきらさん『水晶の舟』読みました。鳴原さんが朗読されているのをきいて、冒頭の文章にふれて、これはぜったい好きなやつや…!とどきどきしていたのです。大ビンゴでした…。私はこういう百合が読みたかったのです。ウッウッ →


物騒な冒頭、と鳴原さんおっしゃられてるんですが、エッ、まるごと共感しかないですよ…?!(具体的な欲望云々ということではなく)主人公の思いに、嘆きに、うなずくばかりです。誰にもわかってもらえない、わかってくれなくていい、わかろうとしないでほしい。 →


そしてせっかくこころや身体をふれあえそうになったのに、「引いて」しまう。そのままならなさ…!そうなんだよおおウッウッと御本を抱きしめております。主人公は仕事もしていて社会生活を営めているけど、理性も教養もあるけど、どうにも生きづらいということ。 →


鳴原さんの作品にはアラブBLアンソロ「それから」でも打ちのめされたのですが、本作もまた、ずどんと撃たれました。ほんと…恐れ多いこと申し上げますけど…自分が書きたかったこと/書けなかったことが、鳴原さんの作品にはみんな書いてあって… →


ワーッてなりました!(語彙!)こういうとき、ひとは悔しく思うんじゃなくて、嬉しくていとしくてたまらなくなるんだなあ。あまぶんありがとう…。→


私はとても救われた思いです。何一つ紹介にもならない感想でどうしようもないんですけど、あまぶんのカタログで冒頭読めますから、ピンときた方はお金と交換して読むだけの簡単なお仕事ですからそうしてください…!
http://necotoco.com/nyanc/amabun/guide/bookview.php?bookid=65


興奮しているのでわけわかんないこと申し上げますと…中学生が人間失格読んだみたいな感じですけど…この御本は私が読むためにうまれてきたんではないかとか…大勘違いを引き起こしそうになり…本当に気持ち悪くてすみません…!


幕引きのかっこよさがたまらんです。もしも20年前に私が読んでいたら、完全にデラさんの影響を受けまくると思います…!(危険!


大絶賛……!


心から御礼申し上げます。
才能あふれる書き手さんから、こんなありがたい感想をいただけて恐縮ですが、一種のカタルシスはあると思いますので、読んでいただけてよかった。どこにいてもだれといても違う感じ、という感覚が、実感として出ていたのか……。


あまぶん委託販売(http://necotoco.com/nyanc/amabun/buy/)他、夏コミの搬入荷物にもいれてありますので、未読の方は、よろしかったら。
解説は、幻想文学作家の、津原泰水さんです。


あー。あと、アラブ物は、冬あたりに再録本を出そうかと思っていますので、ちょっとおまちくださいね……