世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

コミケの報告なども、まだですが……


30日は、差し入れその他、お気遣いありがとうございました。


一冊だけ、どうにかして買いたい本がありまして、朝一番で、東7ホールまで行きました。
大山顕さんの写真集「チェルノブイリ」です。
午前中に完売だったそうで、購入できてほっとしています。
ただし、中身については、大山さんご本人がサイトで公開中ですので、そちらで見ることが可能です。

http://blog.livedoor.jp/sohsai/archives/52099664.html
2016年冬コミで写真集『チェルノブイリ』リリース


(中略)


チェルノブイリ紀行の詳しいレポートは下記


チェルノブイリは「ふつう」だった』
http://portal.nifty.com/kiji/161118198099_1.htm


原発事故で廃虚になった街に行った』
http://portal.nifty.com/kiji/161202198206_1.htm


『高さ150mの恋文・チェルノブイリの秘密軍事基地』
http://portal.nifty.com/kiji/161216198324_1.htm


うっかりしていて、スペース内にもう一冊、「ほったらけの旅」さんご本人が撮影された写真集があったのですが、そちらは購入しそびれてしまいました……前日夜まで、カタログとか、全然チェックできていませんでしたからね……私は大山さんが撮っている、雰囲気のある団地の写真が好きで、デイリーポータルの記事を時々見ていたのですが、団地の写真集はあまり売れないそうです。


大山さんは今回、チェルノブイリの石棺+新石棺の写真を撮りたくて、某氏の主催するツアーにのっかったらしいのですが。

ぼくはただすごい構造物が見たかったのだ。


チェルノブイリ原発こそ20世紀を代表する「すごい構造物」だ。ドボク趣味のぼくが行かなくてどうする、と思っていた。それだけ。


これ、凄く正しいと思いました。
私は特に建築に詳しいわけじゃないですが(子どもの頃に、藤森照信さんの写真集を何冊か読んだぐらい)、その気持ち、わかります。
だって、巨大な構造物をメインに撮っている写真家が「一世紀に一度のイベント(新石棺が旧石棺を封じ込める直前)が撮影できます」といわれたら、それはツアーに行くでしょう。「物見遊山気分」って謙遜されてますが、これこそ仕事、正しい仕事だと思います。すごく伝わってくるものがあります。くだらないことをいう人達を黙らせるリアルが。日常が。


誰も乗らなかった観覧車。ゲームの舞台にもなった、廃墟のプールの落書き。古めかしいカラフルな制御盤。


いい写真です。いい記事です。ものみゆさん万歳。


新石棺の耐久期限といわれる100年後、チェルノブイリ事故当時を覚えてる人は、誰も生きていません。
その時、誰かが何を語るのか。
それともすべて忘れられていて、二次被害、三次被害が起こるのか。
(新石棺は、旧石棺をかためているコンクリートの老朽化で、放射性物質が飛び散る可能性があったため、廃炉作業の際の飛散防止のためにつくられたものです。すでに、二次被害を防ぐためのものなのです)


すくなくとも、大山さんが撮った風景は、そのまま残っていないはずですから……ね。