世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

文学フリマガイドブックで取り上げていただいたとはいえ


『それから』は再版をかけたほど、予想以上に売れており、感想も、時々いただいているのですが、「ちゃんと読んでいただけているのだろうか」「面白かったろうか」というのは常に不安でおりました(未だに「私がアラブBLなんて書いて、大丈夫だったのか?」という気持ちがある)。


のですが、テキレボのアンソロジーで、『それから』の前にあたる話「いえない言葉」を読んで、4月1日に『それから』を購入してくださったナギノ様から、5日、まとまった感想を頂戴しました。

凪野基(関西コミティアJ36) @bg_nagino


#テキレボ戦利品 鳴原あきらさん(@narisama_cmbot)「それから」アンソロ参加作「いえない言葉」の「それから」が描かれた作品。「ボーイミーツアラブ」のパワーワードに負けない安道のスパダリっぷりと虚無感ゆえの礼儀正しさ、マリクの甘え上手な強引さ(と我慢強さ)が→


よいバランスで描かれていて、最後まで楽しく読めました。安道が感情をストレートに出すタイプではなく、理性的だったからか、照れも少なくて読みやすかったですし、スパダリというと少々鼻につくな……というくらいのひねくれ者ですが、ジンギスカン食べに行ってマリクに気を遣う(無意識に!)→


安道は本当に気配りのできる人だと思ったし、こんなふうにおもてなしされたい。こんな人だから、護を失って壁を作らないと安道自身が潰れていたでしょう。いわゆる「石油王」ポジのマリクもじっと「待て」できるところ、安道から性的な搾取を行わないことに、読んでいてほっとするというか→


安心するというか。護の死後、という意味の「それから」でもあり、安道とマリクの未来は今から始まる「それから」でもあることが、素直に嬉しく思えました。暗躍&奔走するバシアさんがすごーく好きです(笑)後書きも楽しく拝見しました。


あああああ。よかった。ちゃんと読んでいただけている……!!!!


自分がハーレクインで不愉快に思う要素を取り除いて書いているので、ちゃんとバランスがとれていて、読んでいて楽しいと思えてもらえたら「大勝利!」なので、本当にありがたかったです。
バシア人気があるのも、とても嬉しいです(バシアさん好きなんで)。


というわけで、文学フリマのついに前日となってしまいましたが、『それから』と続編を頒布予定ですので、お運びいただける方は、ぜひ、お手にとってご覧いただけましたらと思います。


よろしくお願い申し上げます。