世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

前に書いていたとしても、書いてもいいかな


作品がどうやって成立したか、の話ですが、『美少年興信所』は割とハッキリした成り立ちがあります。
一冊目の後書きにも書きましたが、こういう流れです。


1)ネットノベルを紹介したいという某ライターさんが、『彼の名はA』をとりあげてくれるというので、お願いしたら、紹介文が「興信所の美少年が事件を解決する話」だったのです。Aちゃんは少年でもなければ、舞台は興信所でもありません。つまり一行も読まずに、他の書評サイトでみた紹介(その方は、ものすごく絶賛してくださってたんですよ)から勝手に内容を推測、適当にすませようとしていた模様……。


2)その時は腹がたって、本になる前に抗議して微修正してもらいましたが、「だったらそういう話を書いたらいいんじゃないか?」と思ったわけです。主人公は美少年で、わけあって興信所の世話になる。興信所の名前は「みしおね興信所」だけど、主人公の活躍で「美少年興信所」になる、みたいな。


3)もちろん少年が探偵をするのは限度があるので、6歳年上の興信所助手を設定。少年の生い立ちはわざと曖昧にして、せっかくだから日本の有名な作家の、(でもあまり知られていない)同性愛のモチーフを使ったBLにしよう、と思って資料を集め始めて、せっかくだから起承転結で四話完結、と決めて書き始めたのでした(そして、続編は海外小説をモチーフに、スピンオフは聖書ネタをモチーフにしています)。


4)BLよく知らないし、私にそんなに書けるもんかな、と思っていたのですが、書き続けていれば見てくれる方が現れる、というわけで、現在に至ります。ありがたいことです。 


『美少年興信所』感想まとめ
https://togetter.com/li/970598


電子書籍版もあります。
先日はお買い上げ誠にありがとうございました。楽しんでいただければありがたいです……!