世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

尼崎文学だらけのサイトで、推薦文がつきましたね。

https://necotoco.com/nyanc/amabun18/view/bookview.php?bookid=182


明日、目覚めるための就眠儀式


星の散る窓辺で本を開く。
その本の角は丸くなっていて、表紙の紙の手触りも優しい。


十人の創作者の綴る、「明日、目覚めるための物語」。
形式やジャンルは違えども、その言葉が育むのは、ぬくもり。


海と森が交錯する刹那、寂しい冬の到来を告げる人の訪れ、幾重にも編み込まれた夜と夢のあわい。
幼いものにだけ抱ける柔らかいそれ、不思議な少女とのどこか生と性を感じさせる交流、名付けがたい彼女たちの絆。
すこし哀しくて愛(かな)しい歌、終わらない眠りに去って行こうとする者への優しい愛惜、厳しい現実を生きるふたりの親愛。
そして、わずかな勇気と、思いやりで明日へと繋がってゆく「大切な人への想い」。


目を閉じる前に本を開いて、物語を、言葉をひとつ胸に抱けば、それはやがて明日の目覚めを連れてくる。
夜の浄さと柔らかさに育まれたぬくもりとともに、朝の光を呼んでくる。


「さよなら、おやすみ、またあした」


推薦者 宮田 秩早

宮田様、推薦文、ありがとうございます!
(私のは「厳しい現実〜」のところかな……)
中身だけでなく、表紙も本当に素敵なので、機会がありましたら是非お手にとってみてください!