世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

『それから』の感想をいただきました。


テキレボアンソロ「祭」に寄稿した「バシア・バスイールは泳げない」(https://text-revolutions.com/event/archives/6571)を読んで、『それから』を購入してくださった方(たこやきいちご・宮田秩早様)がいらっしゃいました。
以下、いただいた感想を貼っておきます。

たこやきいちご(来年発行予定吸血鬼アンソロ主宰およびフィレンツェ郊外農村担当) @takoyakiitigo


鳴原あきらさん(@narisama_cmbot )の「それから」を読んでました。まだ途中で、しかも私は「BLとしての作品の善し悪し」についてはおそらくなにを言う資格もないんですが、「アラブの王族」を、明暗の「暗」の部分を大切にした人物造形で見せているところに凄みがあると思います。


恋愛モノの「こうなればハッピーエンド」の部分をすべて押さえつつ、それでも手に入れられない部分を、双方に求めさせている点も面白いと思います


元来が粗雑な人間で、ブックカバーを掛けて本を読む習慣がないので、(カバーはもっている)カバーを掛けずに電車の中で読めるのもいい感じ(それは私だけ)


ありましたね、「泳げない」。 個人的に、安道が(マリクに生活の一部を侵食されたとしても)定点で在り続けようとするのも、マリクがただ前を見続けるように、安道を求めるのも、みずからの背後に「過去」があるせいで、方法は別ですが、どちらも「振り返るのが怖かったのだな」と感じました。


ふたりとも、過去の肌触りを背後に感じた瞬間、おおきく揺れる。 最後に、ふたりが自分自身の過去と折り合いをつけて、過去の肌触りを受け入れられるようになったあと、「目に前にいるのに、実感がない」という状態から互いの実感を手に入れられたのが印象的でした。


安道が「親しくなっても、ただそれだけ」というスタンスをとり続ける理由は、早いうちから想像できたのですが、マリクの「すべて実現してもまだ足りない」という渇望はどこから来るんだろうな、と思いながら読んでいました。 BLものに限らず、百合や男女ものでも、表現が露骨なのはちょっと苦手(続く


なのですが、この作品は、キャラクターの設定や構成が上手くて、引き込まれました(^.^) こちらこそ、拝読出来て良かったです!


https://twitter.com/takoyakiitigo/status/1067631417184575488
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