世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

発出って何?

防災無線というのがあって、市からのお知らせとか、警察からのお知らせとか流れるんですが、先月から「緊急事態宣言」の放送が流れてるんですよ。

 

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、
緊急事態宣言が発出されています。
不要不急の外出を避け、感染予防の徹底をお願いします。

 

はっしゅつって、何……?

最初、聞き取れなくて、なんて言ってるんだ?って思ってたんですが、聞き取れないのでわからない。それでちょっと調べてみたら「発出」って書いてある。

発出って「ある物事や状態が生じて外に現われること」だそうで。

待てよ、宣言したのは人間であって自然に出てきたものじゃないじゃん、と思っていたら、同じ事を考えてる人がいました。

 

「空気の読めなさ」の原因は:日経ビジネス電子版

 ところで、政府はこのたびの「緊急事態宣言」に際して、「発出」という、耳慣れない動詞を使っている。
 思うに「発令」という言葉の醸し出す緊迫感を嫌ったのだろう。

 たしかに、「発令」は、語感として、そのまま「戒厳令」を連想させる。お国としては、自分たちが強権を発動している印象を薄めたかったに違いない。
 で、選ばれた用語が「発出」だったわけだが、これは、多くの日本人がはじめて聞く言葉で、私自身、最初に耳で聞いた時は
 「なんだそりゃ?」
 「飛翔体かよ」
 と思った。

 でもまあ、初耳の言葉は、先入観に汚れていない意味で、フラットに受け止めてもらえる利点を持っている。
 してみると、お国はうまい言葉を見つけてきたのかもしれない。

 辞書を引いてみると、日本国語大辞典は、「発出」について
 「ある物事や状態が生じて外に現われること。また、現わし出すこと。」
 と説明している。

 ちなみに、「発令」には
 「法令、辞令などを発布・公表すること。」(日本国語大辞典
 という、より具体的な語義が当てられている。
 この二つの言葉の辞書解説を踏まえた上で、うがった見方をすればだが、政府の中の人たちが「発令」(←「発令者」の意思の介在を感じさせる)でなく「発出」(←「発出者」の意思や責任とは関係なく、法令なり布告なりが「おのずから生じて外に現れ」出てきた印象がある)の方を採用した意図は、彼らが「宣言」の「責任」を取りたくなかったからだったと考えるのは、そんなに無理な解釈ではない。

 つまり、政府の人間たちは、このたびの「緊急事態宣言」を、政府の責任による布令ではなく、「天から降ってきた災厄」として印象づけたかったからこそ、「発出」などというホコリをかぶった古語を辞書の奥底から引っ張り出してきたわけだ……という、この解釈は、私の邪推と考えてもらってもかまわない。

邪推じゃないと思いますよ……?

今まで普通に「××が発令されました」って言ってたんだから。

 

☆今日のメモ

 

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それ消毒じゃなくて環境汚染……死んだ生き物たちから出る物を考えましょう……日光消毒できる場所でなにやってんのって話ですよ……アメリカでも大統領のせいで、消毒薬飲んで死にかける人が出てる始末ですからね……いやホントにもう……頭はたらかせようよ……。

 

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その時間に起きても他にもやること結構あるわけで……仕事に間に合わなくないですか、って思ったの、私だけ……?