世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

sakusaku屋根の上、最終日。


ヴィン「はい、そういったわけでございまして、DEPAPEPEちゃんに来てもらってまーす」
カンカン「素敵、素敵ー!」
三浦「素敵ですか、ありがとうございます」


PVをはさんで。


ヴィン「そういえば、あの、最近どんな感じなんですか、お二方は」
徳岡「最近は、えーっと、何してる?(三浦さんを見て)」
三浦「えー、最近はですね、基本的にえー、リハーサルしたりしてますね」
ヴィン「あ、ライブに向けて?」
三浦「そうなんす。実は明日、あるんですけども」
ヴィン「日比谷野音大音楽堂である、というわけでございましてね。おそらく大挙して、デパペペのファンが日比谷に訪れるんじゃないかと」
三浦「ぜほ、ぜひ来て」
優ちゃん「すごい、あれ(笑)」
ヴィン「笑っちゃダメ、計算だから」
三浦「違う。違う」
ヴィン「台本に書いてあったもん」
徳岡「ぜほいってなに」
三浦「ぜほ、っていってもうたのを、ごまかしきれんかったです」
ヴィン「ちなみにさ、音楽以外のことはもう、ぜんぜんやってないの、最近は、まったく?」
徳岡「そうですね」
ヴィン「あれじゃない、徳ちゃん釣りは趣味なんじゃないの?」
徳岡「釣り趣味なんですけど、いけないじゃないすか。東京出てきて、ほとんどいけないんで、果たしてそれを趣味とゆっていいんかって。釣り堀はいってるんですけど、鯉なんすよ釣れるのは。すぐ釣れちゃう」
優ちゃん「海がいいんですかね?」
徳岡「海がいいんすけど、やっぱね、なんていうんですかね、釣り堀ってすごい、なんか、なんかね、心がこう、ちょっと……釣り堀か、って」
ヴィン「もともといるもんだから」
徳岡「そうそうそう」
なんとなくみんな声量が小さくなってきて。
三浦「なんでこんな静かになる」
ヴィン「バッティングセンターみたいなもんだよね、野球でいうとね。本当の野球がやりたい、みたいな、うん。バッティングセンターはバッティングセンターで面白いんだが、それと本当の野球をやりたいと思ってたら、やっぱちょっとものたりないじゃない」
徳岡「そうそうそうそう。だから三浦みたいに俺も、恐竜、みたいな、ゆえるようなものが欲しい」
三浦「別に、恐竜でも、えやないですか?」
徳岡「……んん?」
三浦「(視線を落として)それはないんですね」
ヴィン「あきらめた、あきらめた(笑)。ガンとばし合戦に負けた、今。目ぇそらした、みたいな。ちなみに徳ちゃんが今まで釣った中でさ、一番こりゃすげえな、って思ったのはなんなの。その、魚的に」
徳岡「なんすかね」
ヴィン「ビッグフィッシュ、みたいな?」
徳岡「でかいのは結構でっかいのは釣ったことあるんですよ、磯釣りとかやってたんで。これぐらい(手を広げて。四、五十センチ?)の“グレ”とか、外道なんすけど“ウマヅラ”っていって、九十ぐらいの、これぐらいとか」
ヴィン「すごい引きだったでしょ」
徳岡「すごい引きなんですけど」
ヴィン「竿がこんなんなる。磯の魚は尋常じゃないらしいですよ」
徳岡「一回エイリアンみたいの釣ったんすよ。びっくりしたんす、磯釣りで、めちゃめちゃひいて。こんなんですよ竿。こうやって(リールを巻く仕草)、ぼん、とあがったら、こんな虫がついてるんですよ(手を動かして、足の多い生き物を表現)」
優ちゃん「虫? 虫?」
三浦「虫やのにすごい引きやったんすか」
徳岡「ナウシカに出てくる王蟲みたいの」
ヴィン「あれはなに、結局なんだったの、それ?」
徳岡「結局、図鑑読んで判明したのは、鯛とかの口のここ(口内を指さし)に寄生する虫で、それがとれたんですよね。その、まず魚が餌にくいついたんですけど、そこの、ここが口やとしたら、ここに、こんな感じにはりついてる虫にハリがかかって。結局それがでてきた。ひきは魚のひきやったんですよ。途中まで。ぬけて、これぐらいの虫が釣れて」
ヴィン「すごいな」
徳岡「びっくりしたんですよ。結構でかいけど“あんな引くもんなんか?”って」 
ヴィン「釣れたその、ものだけみたらおかしいよね、これ、物理的に」
徳岡「今そんな大物ないすよ、みたいな。図鑑読んで判明したんですけど、寄生虫やったらしいんですけど、あれはちょっとびっくりしましたね」
ヴィン「ちなみにあの、拓ちゃんはじゃあ相変わらず、恐竜一直線で」
三浦「そうですね、好きなものは、恐竜・革ジャン・バンドTシャツ・ウルトラマンゴジラ、そんなもんですね」
ヴィン「ハハハ、バンドTシャツ(笑)」
徳岡「結構あるよな、やっぱ」
三浦「そうですね、でもだいたいなんかその、限られてますけどね、ゆうてもね。だから人とあんまり話があわないですよね」
ヴィン「でも、拓ちゃんの、いわゆる趣味といわれてるものはマニアの人がすごいいっぱいいるもんね」
三浦「そうなんすよ。たまに遭遇すると、むちゃむちゃ話がおもしろい。あとその、メタルとかも好きじゃないですか、ハードロックとか。あれもやっぱりみんな、好きな人はすごい詳しいんで」
ヴィン「いるね。根強いよね」
三浦「もう最高なんですよね、そういう人らと話してると、もう。気持ちいい。知識をひけらかすところがあるというのは素晴らしいですよね」
ヴィン「やっぱね、知識はひけらかしてナンボですよ。ひけらかして飛ぶとき最高の快感、だからね、なんか。それ以外の、自分だけ知ってても、全然面白くねえ。それっぽい人たちとさ、対決して勝つ。“うわ、知らないの?”みたいな。たまんないですよ」
三浦「たまんないすね」
ヴィン「たまんない。まあ、そんなわけでございまして。じゃああのですね、一週間いろいろお送りしてきましたが、明日は最後に野音はひかえておりますけども、なんかちょっと、軽くひとことずついただいてみましょう。じゃあ回します、台本通りにお願いします」
三浦「(苦笑して手を振って)ないすから」
ヴィン「二回ぐらい噛む予定になってるから」
三浦「(手を振って)ないないないない。(気弱に)そんなフリも、困るし」
優ちゃん「わざとかむんですか?」
ヴィン「じゃあ、拓ちゃんからいきましょうか?」
三浦「えーと、えーとですね、明日、日比谷野外大音楽堂の方でライブをします。DEPAPEPEはじめて、三回目の野音、はじけて楽しくライブをしていきたいと思います。えー、来れる方はぜひ遊びに来てください、よろしくお願いします」
ヴィン「お、今度はかまなかったな」
徳岡さんが思わず沈黙。「ありがとう」がBGMとして流れ出します。
徳岡「お?」
三浦「続きを!」
徳岡「すごい、まとまってたから(終わりかと?)。……えーと、明日野音があるんですが、その後には、“ほろり二人旅”といって、ほんとに全国ツアー、デパペペ二人だけで、ギター二本だけで回るので、ちょっと原点回帰には早いんですがター二本で、もいっかい、地道にがんばろうと思ってるので、ぜひ皆さん、見に来てください」
ヴィン「なるほど。といったわけでございまして、今週はDEPAPEPEちゃんの二人に来てもらいました、ありがとうございましたー!」
挨拶して、おしまい。


そんなわけで、いよいよ野音当日を迎えるわけですが。
天気予報では夕方から雷雨って……勘弁してぇ!
もちろん合羽はもっていきますし、風邪薬ものんでいくつもりですけど。
あああああ。