世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

久生十蘭に「予言」という短編がありまして。

雪隠でこっそりと饅頭を食うようなケチなことをしないのが安部の本領なので

というフレーズがあります。
トイレで甘い物を食べるような、みじめったらしいことはしない男なので(変な女にいい寄られたからといって、これ幸いとコソコソ肉体関係を持つようなタイプではない、の意味)ということなわけですが、この「せっちんでまんじゅう」という響きがとても気に入っていまして、大崎の駅前施設のトイレに貼られている「トイレの中で食事しないでください」的フレーズも笑ってみていたわけですが(そこでさぼったり着替えしたり占拠されるのが困るのでしょうね)、なんか、大学のトイレに「便所でメシをくうべからず」みたいないたずら貼り紙するのが流行ったらしいですね? 一緒に弁当食う相手がいないからって、隠れて食うなよって。


んー。
あんまり衛生的な場所でないから、食べない方がいいとは思うけど。
ひとりでメシ食うのってわびしいって発想、あんまりないからなあ。
むしろ気のおけない相手じゃないと、食べた気がしない派です……。