先月末についに出た、ジョーカーシリーズ最終巻。妹が注文したのが来たので、私も読ませてもらいました。面白かった。道原かつみってストーリーテラーとしては全然ダメだが、原作つきだとこう身体がムズムズする面白さですよ。新書館バンザイ。しかしあまりに久しぶりすぎて、えーと、狩カルストってどんな奴だったっけモードです（さすがに飛騨ジェンクスは覚えてた）。
性別がスイッチする人造人間、寿命は一定の制限付き、しかし殺人が許されている存在、特捜司法官。超法規ＳＦ設定な訳ですが、何が面白いかというと、司法官であるジョーカーがお茶目で、それについ振り回されてしまう恋人リィンがいじらしいという、ただそれだけの話なんだ（ひどい解説だなヲイ）。
男ジョーカーが出てくると、反射的に速水くんの声で台詞を読んでしまって「うわあ」と思うのです*1が、妹は「むしろ他の人じゃできないでしょ」と言います。まあそうだね。というか、最近ハガレンにオリジナルキャラで出てて、声きいてるから尚更リアルに浮かんでしまってな（ってまるで速水くんが嫌いみたいじゃないかこの書き方／かつては仕事行く前に、ご本人のテレホン情報サービスを必ずチェックしてから出かけるほど好きだったのですよ）。でもいかにもな悪役よりも、真面目な副官とかちょっと妖しげな役の方が面白いんで。マジック総帥よりマコト・ヤマモトが私は好きです。速水奨という人は、ある意味真面目すぎるほど真面目なんだけど、実はかなりの暴走系なので、役柄の上ではむしろ暴走する人を止める側にまわった方が表現が抑制されてぐっと良くなるのだ。そういうことってあるでしょ？
*1:ＣＤドラマ化された時、毎回彼が演じてドンピシャだった。六道リィンの声優さんはその都度変わっていたような記憶があります。
