世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

向上心


「今のうちかなって」「これもいい機会だと思って」「こんなに甘やかされてちゃ、他で通用しないから」
転職の相談をしあっているお姉さん達の囁きに、ちょっと耳をそばだててみました。どうやら今の仕事じゃツブシがきかないから、もっとスキルアップできる職につこうという話らしい。
えらいなあ。
まだ若いから、仕事できる人だから、ということを差し引いてもね。
それとも普通のことなのかな?


いや、私だって、向上心のカケラぐらいはあります。
やる気も一応あります。
毎日「がんばるぞー」と呟きながら職場に行ってますよ。


だけど今の時代、「もっといい条件の職場」って幻想じゃないの、という気がしてしまって。
まあ「実際にこのお給料では暮らしていかれないので*1」という現実もある訳なんで、そういう意味では今のウチに転職しなされ、と思う訳なんですが、誰でもできる仕事だからこそ、誰かがやらないといけない仕事ってあるしな。
それじゃ自分が磨かれないから、と嘆かれるのももっともですが、その人は有能であればあるほど、新しいとこでうまく使われちゃうんじゃないの、みたいな気持ちもあったりする。それでいいならいいのですが、本当に仕事のできる人って、自分のやりたいことを着実に極めていくから、そんな風に肩に力はいってないんじゃないか、みたいな。


人ひとりが一生の間にできる仕事って、そんなにたくさんはないと思うんですよ。
要求されればやれちゃう人もいるけど(特に女の人はね)、でも限度がある。
だからなけなしの「向上心」、どこに使ったらいいか、選ばないといけないんじゃないかと。


いややっぱり、私が言うこっちゃないな……ないからな……。

*1:実際、家庭をお持ちの皆さんはどうやって生活してるんだろう、と本気で考え込んでしまう額だったりするので。