世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

アラ探しするなよ。


先日、初めての図書館に入る機会がありまして。
地元以外の図書館は、やはり新鮮です。そこで旧知の本に出会ったり、知らない全集や翻訳を見るのも楽しい。
ただ、なまじ図書館学もかじっているので、「うむ、セオリーどおり一階・広いワンフロアに本がうまく並べてあるな」などという見方をしてしまうのです(基本的に“重たく”“湿気を嫌う”本は、地下室や建物の高い階に並べるものではないのです)。「参考室への案内が不十分じゃないか?」「吹き抜けなのは悪くないけど、本棚がぜんぶ高いわりに、地震対策がされてないような?」とアラ探しをしてしまったりね。
楽しめよ。なあ。
いや、以前、別の町の図書館に入った時、子ども向けの本棚で古典を読み返したら、ものすごいリライトがなされていて泣きそうになり、その時の記憶が悪夢のごとく蘇ってくるのでございます。
考えてみたら、あんまり良い思い出がないのか、他の図書館って。


いい図書館の条件って、リファレンスや在庫が充実してることだけじゃないのかも、ね。