世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

どこからオタクだかわからない


上司から「このフィギュア、可愛いでしょう?」と言われて、うっかり「海洋堂ですか?」と答えても全く変に思われず、「いやこれはバンダイ」なんて会話が続いてしまいます。それは私がオタクの端くれとバレているからではない模様。また、「こないだ新宿で偶然撮ったんだ」と携帯電話の画面を見せられ、これもうっかり「あ、ガッチャピンですね」とスルリと答えてしまったりするのですが、誰も「なにそれ?」とは言わない。「知ってますよ」「可愛い!」という声があがる。


残業していれば、職場の隅っこから、sakusakuのオリジナルソングを歌う声が聞こえ。
雑談に耳をすませていれば、子どもがいない四十代男性や、子どもが独立しているはずの五十代六十代の男女が、キャッキャとアニメ話に興じていたりもする(しかも詳しい&情報が正しい)。
考えてみれば、うちでいちばん漫画と特撮に詳しいのは、六十代の女親です。猛烈に買ってるし、よく見てる(よく適当なことも言いますが)。


あれ、私、こんなに感覚が麻痺してていいのか、と思う時もあるのですが、もうそういう時代なんだよな、それが一つの文化なんだな、と判断する方が正しいような。
むしろ子どもの頃から、流行も時事ネタもどうでもいい、でずっと通してきちゃった私の方が、ある意味、保守派なんでしょう。


でもみんな忙しいのに、いつ見てるヒマが……不思議だわ……。