世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

サタデーライブ缶・レポ続き(北海道編前半。後半と、鷹匠中学校編はまた後日)


羽田空港から札幌公演へ向かう二人。
三浦「(通路移動中)寒いんで。そこをなんとかせんとあかん。ちょっと頑張ってきます」
徳岡「(飛行機の中で)すごいライブ自体は楽しみなんすけど、降りた気温がどうなのか、すごい不安ですね」
飛行機の中、先に三浦さんがぐっすり。後で徳岡さんもぐったり。
小樽行きの快速エアポート。雪が積もる平原を電車で移動する二人。
三浦「あんまこんな晴れた日に北海道来ることないですよね。あとね、結構澄んでるっていうより、灰色の空のイメージがある」


ライブリハーサル場面。
ビリヤード台のある場所で、押尾コータローとHighway Starを弾く二人。
押尾「すごいね、考え方がすごい僕にてて。インストでなんかやりたいっていうのが、うん。僕もなんで歌うたわへのってきかれるねんけど、デパペペもたぶん同じこといわれてると思うんですけど。まあでもギターの、楽器だけで伝えたいって気持ちが一緒なところがすごい共感して。またその、デパペペなりのその、ノセ方っていうのがあって。ライブ見てても、ホウっていつも感心することが多くて、これもうちのライブにとりいれようとかね、いい感じで刺激しあえて、いいなあ、と。僕からみたらなんか弟のように可愛らしくて。「インストやってるのって、もしかしてあの、俺たちだけ?」みたいなところもあって。もっともっとね、僕もデパペペもこれぐらいで満足してる訳じゃないので、まだまだいきたいな、と思ってる訳ですよ」
三浦「押尾さんがCD出して、CD屋さんにこう、並ぶじゃないですか、店頭に。その時のPOPに「デパペペよろしくね」って書いてくれるぐらい、すごい、優しいです。(押尾さんが暗いメロディを伴奏する)めっちゃ暗いですよ。めっちゃええ話なのに、騙されんで。(演奏の最中に、押尾さんと徳岡さんにギターの弦をひっかかれる)なんやねんそれ」
徳岡「楽しかったですね。リハステの気分じゃなかったですけど。ゆっくり話するのが久しぶりで。もうほんまに兄貴、もう兄貴って呼んでるんですけど、兄貴ですね。ほんとに優しい。嬉しいです、いつも」


12月7日の、実際の夢チカライブ。
楽屋で「いってきます」といったら「フライド・プライド?」と問われて「デパペペです」と言い返す二人。
終わった直後の楽屋で。
徳岡「やー、いいすね、人となんか一緒にやるのはいいですね。ほんまに、先輩やからな。胸を借りた形です」


打ち上げの飲み会シーン。また来年、と乾杯シーンから。
――福屋渉が語るDEPAPEPEの魅力(←二人を雪山に登らせて演奏させたプロデューサーさん)
福屋「ひとことでいうと、まあその時点ではインストだけっていうのは、ありえないなーと思って見に行った時に、いきなり空気がハッピーだったんですね。この人たちのつくる音はなんてハッピーなんだ、と思って。しかもこれは北海道の人にすごく届くっていう気が、直感的にして。それはインストアライブの彼らの空気感をみて、ほんとにそう思いましたね。それをきいてるうちに、すごくいろんなロケに出てったらすごく素敵な音を奏でるだろうなーと思って、実際に一緒にロケにいった、と」
徳岡「こんなに暖かく迎えてくれたとことはないんで。僕ら歌なくて、実際きびしい状況でやってたのを、インディーズにも関わらずそうやって布教してくれて、北海道で広めよう、といってくれた気持ちがもう、ありがたかったんで、厳しいロケにも耐えれましたね。へへへ」
福屋「たぶん軽い感じのロケだと思ってたんでしょ? 俺も思ってたんだよ。やってみたらひどかったんだよね」
三浦「すごいなんすか、それのおかげで北海道ですごいお客さんも。ワンマンライブもできるようになったし。ほんとにそっからちょくちょく出させてもらってるんで、ほんまよかった」


札幌・二条市場を歩く二人。
三浦「これすごいすね」と大きなタコの足を指さす三浦さん。
徳岡「北海道きたら、ひとりで市場いってこうやって見て、味見とかして。試食して、なんかおみやげかって、丼たべて帰るんすよ、朝」
試食の蟹を渡される三浦さん。
三浦「すごい。とれたて」
店員「どっからきたの」
三浦「東京です。ん、おいしい!」
鮮度のいいホタテを渡されて。
三浦「でっかいすね。ちょっとおひめさま出てきそうすね」
ほおばってみて。
三浦「あ、おいしい! フルーツみたいですね。こりゃあ、海の中の魚はホタテに目がないすね」
徳岡「ハハハ、魚ちゃうよ、ホタテ。あざらしとかじゃ」
三浦「あ、あざらしが食うんか。魚は食わんか。こりゃうまいわ」
ぶらぶら歩きつつ。
三浦「こうなるとなんか、丼物とか食っていきたいすね、せっかくやから」
徳岡「いいすね。食います?」
三浦「食いましょう」
徳岡「僕、あの、北海道きたらいつも、いっこだけ決めてることがあって。贅沢をしていいって決めてるんすよ」
三浦「あ、自分の中で?」
徳岡「自分の中で、絶対みんながケチるようなとこも、僕は絶対ウニ丼を食おうと。食ってないでしょ」
三浦「食ってないすよ僕」
徳岡「いや、俺オレ」
三浦「食ってないんすね」
徳岡「おまえ、あんまオレのことに興味ない?」
三浦「いや違、ぜんぜん」


お店に入ってメニューを見つつ。
三浦「この、なんか鉄砲汁みたいのが」
徳岡「蟹味噌焼きってなんなんや。……僕、ウニ丼、うん」
三浦「じゃあ僕、蟹丼にします。てっぽう汁も」
運ばれてくる。
三浦「(見せながら)蟹丼です。この蟹の身は贅沢ですね。じゃあいただきます」
手をあわせる二人。
三浦さんに丼をブロックされて、受け皿に醤油を注ぐ徳岡さん。
三浦「素材の味が……ありがとうございます」
徳岡「おまえが素材とかいうな」
三浦「(ごっそり蟹をもっていこうとする徳岡さん)でかいでかいでかい。ほぼメインすよ、それ」
徳岡「ほんま怒るんですよ、食いもん」
三浦「(ひとくち食べて)あー、幸せ。(真顔で)やっぱりこの場の寒い中で食うから、この味がでるんやろなと、食でも音楽でも一緒ですたぶん。絵とかでも一緒なんでしょうね、わかんないですけど。この空気ちゅーのも含めて音楽になってるんでしょうね。会場ごとでぜんぜん違うし、ライブしてても」
徳岡「結果的にはいろんなものが、ひとつのものをつくってくれるんじゃないですか?」
三浦「そうすね」
徳岡「食おうぜ。へへ」
三浦「まとめときましょう」


……という訳で、本日は食いしん坊バンザイまでです。北海道観光編はまた後で。