世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

まだ上映されてない地方もあるわけですが


戦国BASARA劇場版の感想サイトに迷い込んでしまい、ちょっと読んでいたのですが。
そこでなにに一番びっくりしたかというと、原作のゲームもアニメも知らないのに、みにいって、「わからない!」と書いている人たちでした。
「知らなかったけど、観たらなんか面白かったかも」という感想なら、わかるんです(それももちろん、複数ありました。わざわざ書いてるんですからね)。
だって、わからない方が当たり前なのに、なぜ「わからない」って怒る?
というか、なぜ、なんの知識も興味もない映画をみるのだろう?
そこが一番、わかりませんでした。
映画って、そんなに安い娯楽じゃないですよね?


しょっちゅう映画館に行く人と、私のように興味をもった映画しか観ない人間は、根本的に意識の差があるのかも、と思ったのです。
私は興味をもてば、どれだけマイナーであっても、某「米軍・実録超能力者部隊」映画をみにいったりしますが(ちゃんと原作本も読んだ)、前知識が何もなくてみたら、あれもよくわからんかったろうと思います。1960年代から70年代にかけての時代背景を知ってれば(イギリスであまりウケなかった『指輪物語』が、アメリカのSFファンにファンタジーの傑作として熱狂的に支持されたりっていうのも「そういう時代よね」だったからで、現実でないものになんらかの真実をみようとした時代なんですよね)、「なるほどなー」と思ってみられる映画でしたし、男同士のゆる〜いロードムービーとしてみることもできましたし。


しかし映画をよくみる人は「コレなんだろう」「おもしろそう?」「みてみる?」ぐらいの気持ちでいっちゃうわけですよね、たぶん。
そういう人は、ゲーム原作のアニメ映画(しかもテレビからの続き物)であるにも関わらず、なんにも気にしないでみちゃうわけですよね。
つくってる人がターゲットにしてない層なわけで、「わかってもらえなくて結構」という展開になりそうですが。
BASARAの劇場版は「一応登場人物の紹介だけは冒頭でやっとくよ、わかってるひとはわかるところで笑ってね」なつくりに一応はなってましたが、中途半端に歴史物ですから、わからない人は置いていきますよね、やっぱり。



映画をよくみる人が楽しい映画って、どういう種類のものなんでしょう?
私は集中力がないので、かなり難易度が低い映画でも、一度みて「わかった」と思うことがない人間なので、よくみる人たちの心境を理解できる日がこない気がします……。