世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

一番美味しいのは幻の味。


ところてん、という言葉をきくと、子どもの頃読んだ「人形の顔」という可哀相な童話を思い出してしまいます。その中に出てくるところてんが美味しそうなので、実際に買ってきたところてんを見ると「おいしそう」と思う訳ですが、実際に食べてみれば単なる寒天であって、まあ、辛子酢醤油の味であってさ……甘くしたければ甘いものかければいいんでしょうが。
それと同じで「なまり汁」が、私の中では「美味しそう」なものなんです。キュウリ好きだし、冷やした魚のダシ汁を具と一緒にあったかいご飯にかけたら美味しそうじゃないですか。ですが実際、子どもの頃親に出された時は、ぜんぜん喜ばなかったらしい。でも先日SMAP×SMAPに出てきたつけ麺のつゆが、なまり汁風冷や汁だったので、発作的に自分も真似したくなり、キュウリを薄くスライスしてツナとゴマであえて、ラーメンスープでのばして味噌足して、つけ麺こしらえてみたんですが。
しょっぱすぎた……。
こういうものはむしろスープは半分ぐらいの量でいいってこと、忘れてたよ……。


なんにせよ、頭の中で思い浮かべている時が一番おいしい訳ですよ。
たぶん、ね。