世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

土曜日、新宿某所にて行われた

narihara2014-07-13



津原泰水さんの「『五色の舟』を祝う会」に参加してきました。
(『11』にサインしていただきました→)


SFのオールタイムベスト短編、国内短編部門は、今までずっと、星新一の「おーい、でてこーい」だったのですが、今年は津原さんの書いた「五色の舟」がとりました。
近藤ようこさんの素晴らしいコミカライズ(これはほんと、お世辞抜きで素晴らしい漫画です)も一役買っているのでしょうが、収録短編集『11』は、三浦しをんの「津原泰水、最高傑作。」の帯どおりの出来なので、ベスト短編に選ばれたことに異論のある方はいらっしゃらないのではないかと。


大森望さんが乾杯の音頭をとり、会は和やかに始まりました。
金子國義さんは欠席でしたが、参加者の皆さん、錚々たる顔ぶれ。


近藤ようこさんは和服でバシッと。


四谷シモンさんはハーフパンツ姿でした。永遠の少年みたいな人でした。
この日は実は、シモンさんの誕生日で、途中でサプライズのお祝いがありました。
ロウソクつきで運ばれてきたケーキは「皆さんでわけてください」と。ガード下の方たちにも、とさりげなく付け加えつつ。


津原さんは最近、糸井重里よりも及川光博に似てきた気がする(えっ)


私、津原さんの、大学の後輩でして。
ベスト短編賞のニュースがネットをかけめぐった翌日、私、ちょうど非番でございまして、惰眠をむさぼっていると、締め切りあけの津原さんから電話が。
「おめでとうございます」とご挨拶しましたところ、「有志でお祝いの会をやってくれることになって、メジャー出版の経験のある方を、お呼びしたいと。ぜひ、きてください」という直々のお達しが。
というわけで、私がメジャー出版の経験という形容詞をつけられていいものかどうか迷いつつも、はき慣れないパンプスの音を響かせつつ、おうかがいしたわけですが、この夜はサークルの先輩の皆様方も参加されておりまして、あたたかい雰囲気の中、ロシア料理を堪能して参りました。


たのしゅうございました。


あらためまして、津原さん、おめでとうございます!


しかし、私の非番日と起きる時間にあわせて電話をしてくるとは……くだんの超能力、おそるべし、ですね(違う)



twitterにおける、北原尚彦さんのレポがかなり素敵ですよっと。
一例をあげます。

@naohikoKITAHARA
津原泰水氏の「『五色の舟』を祝う会 」、乾杯の音頭は「五色の舟」を『NOVA』で世に送り出した大森望氏。「これでわたしも「おーい、でてこーい」を夜に送り出した柴野拓美江戸川乱歩と同じ立場になりました」と豪語www

大森望 @nzm

ちなみにSFマガジン600号の国内短編オールタイムベストは星新一「おーい でてこーい」。初出は「宇宙塵」58年8月号で、「宝石」10月号に再録。両誌の編集長は柴野拓美江戸川乱歩。「五色の舟」がそれを抜いて1位になったということは、つまり編集者的には(ryという挨拶をしましたw