世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

私だったら教えない


朝日新聞の夕刊のコラム。「とある漁村に取材にいったら、訪問先がカーナビではわからないところで、とおりがかった郵便局の職員にきいたら、“個人情報なので教えられない、近所の店できいてください”といわれた。郵政公社に確認したら、“道案内をするなと指示はしてない”と言われた」という内容の書き出し。つまり、個人情報保護がゆきすぎている、という話のマクラにつかわれていた訳ですが。


そりゃ、公社の回答が間違っとるよ*1


仕事上知り得た秘密は洩らさない、のも郵便局の仕事の一つです。裁判所からの命令がなければ、警察にだって「誰がどこに住んでるか」教えたりしちゃいけないのですよ。教えたら犯罪でっせ。


っていうかさ、カーナビもきかないような漁村、たぶんみんな顔見知りの田舎町に、車にのったよそものがいきなりやってきて、「○○さんて何処に住んでるんですか?」「私、新聞記者なんですけど」って言われたらどう思う? 地図ももってないんだよ?


うさんくさい……。


本当に新聞記者かどうかもわかんないし、記者だからって教える筋合いないじゃん?
アンタ何しにきた、って警戒するよな、普通。


たとえば同人ギャルのあなた。
郵便局に届けを出していて、表札には出してないけどペンネームでも郵便が届く状態になってるとします。
あなたのファンが、住所を頼りにあなたの家を探しにやってきました。
そこで、通りすがりの郵便屋さんを捕まえて「ナリハラさん(仮名)の家ってどれですかね」ときいたとします。
郵便屋さんが親切に「ああ、そこの角の家ですよ」とか「案内しましょうか」と返事したとします。
あなたが危険にさらされた時、責任をとれるのは誰ですか?


私だったら、教えない。

*1:本当にそういう回答をしたかどうかもわからないけどね。記者自身が書いてるんだし、どうクレームつけたか、どう相手を誘導したのかもわからないしね。