世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

オカワダアキナさん「PROTEST MONOLOGUE」読みました

2月のコピー本交換会から、もう一ヶ月たってしまいました。

郵送でいただいたものをだいぶ読み進められたので、そろそろ感想を書こうと思うのですが、年度末でなかなか気力・体力が残っていなくて、書くところまでたどり着いていないんですよね……すみませんです……

 

オカワダアキナさんのものは、特典ペーパー「せせり」と、冊子「竜舌」をいただいていたのですが、これはすごくオカワダさんテイストが横溢した作品でどちらも面白かった。

「せせり」はSFめいた話で、巨大化させた鶏で闘鶏をさせている話。この鶏がなんの比喩なのかとか考えて読むべきなのかもしれないのですが、考えずに読んでも面白い。海外文学のアンソロジー収録作として紹介されてたら信じてしまうかも。

「竜舌」は青春アンソロジー用に書かれた短編だということで、こちらはリアル寄りの中学生の話。細かいエピソードの積み重ねの中、夜子さんの話がちょっと悲しかった。作中の自転車刑務所ですが、あれ永遠においてるわけじゃなくて、数ヶ月すると整理・処分(整備できるものは売られるのかも?)されちゃうんですよね。私、実は自転車が盗まれたことがあって、犯人が別のところに放置していたため、保管所にいってしまった。怪我をしていた上に歩いて行ける距離でなく、受け取りに行くのが難しいので、特例で四ヶ月ほど預かってもらっていたことがあります。事前連絡してとりにいったのですが、敷地内に入ったとたんに、男性が四人ぐらいバラバラッと飛び出してきて「なんのご用ですか」ってきかれたのでびっくりしました。たぶんあそこから盗む人がいるのでしょう。こわ。っということを思い出しました。

 

で。

 

実はオカワダさん、コピー本交換会で「RROTEST MONOLOGUE」という冊子を配布してまして。
これは送付物の中に入ってなかったのですが、コンビニのネットワークプリントで出力できるということを知ったので、土曜日、仕事帰りに印刷してきました。

プロテスト・モノローグということは、ガザで起きている虐殺について思うところを書かれているのだろうなと思っていたのですが、いきなり「ジオキャッシングって知ってる?」から始まる。モノローグというか小説っぽい数ページが続き、それからガザの話へ、そして抗議行動についてオカワダさんの思うところが書かれており、なるほど読みやすいと思いました。
政治的なことを言いにくい。言うと距離を置かれる。セクシュアリティーの話も思想扱いされる。でも言わないと・行動しないと。ではどうしたらいいか、という工夫とアクションと連帯までが書かれています。ただ、安全な場所って本当にあるのかな……クィアな仲間同士で集まったって安全でもなんでもないしな……みたいな余計なことも考えました。オカワダさんは表現で我が身をくらましつつも、自分はこうだと名乗りもしているので、そのことで危険な目に遭わないで欲しいという気持ちがあるからかもしれません。

 

ネットワークプリントの番号ですが、
ユーザー番号:9TKWHD4Z3L 出力期限は3/21 22時ごろまでだそうです。
小冊子印刷になっているので10ページですが5枚の用紙ででてきます。半分に折ると冊子として読めます。出力料金は200円です。私はローソンで出してきました。
後日セブンイレブンネットプリントでも出すかも、とのことでした。