泡坂妻夫のムック、8日に読み終えたんですが、なんだろう、なんとなく不完全燃焼な感じが。
貴重なインタビューや、アンケート、裏話(本多正一さんがいろいろ暴露しちゃってますね! 面白かったです)、泡坂さんの過去の創作、評論、ご本人の描いたイラストなど、盛りだくさんで、豪華執筆陣によるコメントも面白く、買って損のない一冊です。
ただ、ひとつだけ気になるのは、なんでみなさん、亜愛一郎に対して、ガブリエル・ゲイルでなく、ブラウン神父になぞらえているのか、それがよく、わからない。
亜の第一話「DL2号機事件」は、ガブリエル・ゲイルの第二話「黄色い鳥」を、あきらかに敷衍しているわけですから。別に『詩人と狂人たち』って総タイトルを出さなくてもいいでしょうし、チェスタトンに影響受けてるのはご本人がはっきりいってるんだからさ。
いやしくも泡坂ファンを自称する人なら、ガブリエル・ゲイル、知ってるでしょう。
なぜあえてスルーするのか、よくわかりません。
中村さんの訳本が、今でも入手できるはずなんだけども。
あと、意外に『湖底のまつり』の評価が高い!
私、2004年のこの日記で「あれ面白いってゆってる人みたことない」みたいなこと書いちゃってるんですけども(苦笑)
あれ、十代半ばで読んでますからね……そりゃ、中学生女子が読んだら、あれ「なんだ、ただのエロ小説じゃないか」って思うよね。『11枚のとらんぷ』や『乱れからくり』や『亜』を読んだ後に読んだら、期待と違ってがっかりするよね、うん。
まあ、『妖女のねむり』の方がやっぱり評価高いみたいなんで、ゆるしてつかあさい(誰にいってんの)
さて、ATOK復活の儀式が無事完了しますように……!(まだ原因を調べ中)