恋人と時限爆弾『美少女探偵美咲 総集編』読了。頭脳明晰な女子中学生が幼馴染や学生のちょっとした謎や複雑な人間関係を推理する短編集。犯罪事件はなく、人間関係の問題がメイン。美咲と柴乃は思った以上にお互い独占欲が強い感じがいい。話は「上を向いてあるこう」が百合の哀しさもあって好き。
美咲はやや尖っていて言葉足らずのため他人から誤解されてしまうというタイプだけど、それが表現されているのは最初の話だけなのでそんな身構えずに読める(美咲と柴乃の視点かつ二人の会話がメインだから)。 どれもコロナ真っ只中の作品なので、小学生編以外は作中でマスク着用や感染対策の描写が。
皇帝栄ちゃん様から御感想をいただいていました(ツイッターがあれだったのでしばらくチェックできていませんでした)。ありがとうございます!
ジュブナイルミステリというのもあって、はっきり警察的な案件は扱っていないのですが、失踪事件だったりなんらか人の死の暗示だったりは盛り込んでいます。
美咲ちゃんはとんがった子(実は割と紫乃ちゃんも)と設定しているのですが、第一話で(頭が良すぎて)クラスメートにけんか売ってる場面以外は、あんまり暴言を吐いてないですね、確かに。
美咲ちゃんが割と紫乃ちゃんを気に入っていて、小学校時代からニコイチというか、そういう感じに描けてたらと思ってますので、こういう感想をいただけて嬉しいです。
ところで柴じゃなくて紫なのですが……ん?