世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

誰かの役にたつかもしれない創作のヒント★その5:長いものと短いもの

こんばんは。今日は創作の長さについて考えてみようと思います。

 

・長編を書く・短編を書く

 

私は短編作家です。
細部を積み重ねて、ダイナミックな展開をする長編を書く体力がありません。連作小説やシリーズ物という形でなら書けますが、それでも大長編とよべるほどのものはないです。
ただ、どうしても書けという話になったら、箱書きを積み重ねていくしかないんだろうなと思っています。私が初めて原稿用紙100枚を越える話を書いた時、「この場面に十五枚、この場面に五枚割り振るとして何をどう書くのか」というのを箱書きしました。そしたら書けました。書き始めてまだ二年目ぐらいのことです。

ウェブ連載の小説では、長いことが大事だそうです。売れているものは、やはり細部をうまく積み重ねているもののようです。随時勉強するのは嫌いではないのですが、これをコンスタントにやるのは大変だなあと思います。すごい。

ただ、枚数が少ないと言うことは原稿料も少なくなりますから、短編作家にはあまりいいことがないかもしれません。
ただ、アンソロジーなどで名前を覚えてもらうには、短い物が書けた方がいいと思います。
私は「この字数ならこれぐらいの内容が書ける」というのがある程度わかってきているので、内容が字数に対して過多な場合は、削れるところを思いっきり削っていきます。4000字ぐらいでも人の半生が書けるので、作品の密度を高める方向で頑張っています。
短編のいいところは、書き出すまでは時間がかかったとしても、書くのは一日ですむことです。多少長いものでも数日で書けるはずです。結果がすぐに目に見えるのって嬉しくないですか? 人に読んでもらうのも楽ですし。

人には向き不向きがあって、短編が苦手な人は無理する必要はないと思います。
長編のワンシーンみたいなものだと思えば書けるんじゃないかとは思いますが、それじゃ納得できないから長編を書かれるんでしょうし。

違いますかね?

 

 

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