世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

デパペペのインストde委員会


先週に引き続き、鎌倉武道館で、アディダスの練習着で、居合いの訓練を受けるDEPAPEPEの二人・後編。


刀を振り下ろし、ヒュン、と音を出しつづける徳岡さん。
一方の三浦さんは、苦戦してます。
狩野「やっぱり曲がってる。まっすぐにね」

鎌倉居合道協会
狩野勝利さん


先生のレクチャーは続きます。
狩野「切っ先を、あの物打ちって、ここの、三分の一が(刃先を広げた指で示して)物打ちなんですよ、これで刀は切れる、ここで切る。切っ先をまわすつもりで、やらないと(ヒュン、ヒュンと振り下ろします)。切っ先を。腰を落としてしっかり(徳岡さんがマネしてヒュン!と)。おお、いいね。うわ、鳴る音がした(三浦さんも音が出始めました)」


次は座った姿勢から。
狩野「相手みてね〜(抜いた刀をよこなぎに)。こうやって(縦にヒュン、と振り下ろす)」
徳岡「おお(目の前の刃先に、ちょっとビビり気味の徳岡さん)」
狩野「完全に相手をしとめるわけですよ」
徳岡「はい。はい」


徳岡さんの脇に立つ先生。
狩野「(刀を)ひくと同時に、(鞘を横にねじって)こういうひき方をする」
徳岡「ああ。おおー」
狩野「こういうひき方。ね、そうすると(刀が)飛び出るわけ」
徳岡「とびでますね」


狩野「ぬいて、ポン。はい、この時ね、コレをね(抜いた刀が横になるように手を添えて)」
三浦「このまま」
狩野「このまま。(徳岡さんに)ホールドしといてひく。そうそう」
徳岡さん成功。
抜く時に鞘を回転させて、スマートに出すことができるようになりました。
鯉口がうまく切れない三浦さん。
横なぎにしたあとも、重い刀を静止させることができず、グラグラ。


徳岡「むちゃシンドイですよこれ」
三浦「(手をブラブラ)疲れて指が動かなくなりますね」
狩野「(笑)一時間近くやったからね」


武道館の隅へ。
狩野「(新しい刀をぬいて)これはちょっと。これは重いでしょう」
徳岡「(持たされて苦笑)うわー。これはむりや」
浪人「これ本物ですか?」 
狩野「これ本物」
浪人「本物だって、本物だって」
徳岡「ちゃんとやって」
三浦さん、ちょっと持ってみて、すぐ先生に戻しちゃいます。
狩野「ふだんは、自分の剣は本物ですよ。だけどあの、人に教えるときは、模擬刀つかって、使い分けてる」

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先生を挟んで、ひととおりの流れを練習する二人。
狩野「1、2、ハッ!(刀を抜く) 左足だしながらふりかぶって。はい打撃。それから大きく回しながら、血振りをして、右足を出す。ポン。左(足)をひきます。それからはい、手元を(刀を鞘におさめます)。すーっ。柄頭をもって、左足をそえて。はい、以上です」
徳岡「ありがとうございました」
三浦「ありがとうございました」

鎌倉居合道協会事務局
【問】0467-32-2569
www.kamakura-iaido.org


狩野「あの、お二人共、やはりね、なかなか感性がよくてね。あのー、一時間ぐらいでこれだけ出来りゃ、立派ですよ」
二人「ありがとうございます」
三浦「こんな風にやりたいなっていうイメージ通りにぜんぜん身体が動かないことが、すごいね、はがゆかったです(あ、三浦さん、指輪したままですね)」
徳岡「僕らが忘れかけてるものを、ちょっと、とりもどせたような気がしますね。この、礼儀といい、作法といい、姿勢といい」
狩野「よかったですね。多少でも刀に対して興味をもってもらってさ。っていうことでね」
徳岡「はい」
狩野「えー、ぜひまた、仕事の方でもね、活躍してください」
二人「ありがとうございます」
狩野「はいはいどうも」


浪人「今日はありがとうございました」
狩野「大変お粗末で失礼しました」
最後に記念撮影。
先生を真ん中に、正座する三人。
ぱしゃっと撮ったあと、すぐ立ち上がれない二人に対して。
狩野「正座もね、こうやるんです」
正しい座り方のレクチャーがはじまって、そのまま指導を受ける二人でおしまい。


プロモーションの一端とはいえ、いい経験になったみたいで、よかったですね。
運動が得意な徳岡さんと、全般的に身体を動かすことが苦手で、腰がひけちゃってる三浦さんという構図が、またもクッキリ、ともいうけど。
ヴィンセントにいわれんでも、「拓ちゃんはこういうの向いてない」と思うよね。