世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

とりあえず温ちゃんに興味ある人はいっとこうよ


http://www14.plala.or.jp/oculus/new_exhibition.html


オープニングパーティではギャラリーに入りきれない人もいたとか。
盛況でなによりです。
若い読者さんも、たくさんきているとか。
私がギャラリーにいた短い間にも、十人近い人がいれかわりたちかわりで来ていました。
関係者の方もちょくちょく足を運んでこられているようなので、びっくりするような人に出会えるかもしれませんよ?
個人的には渡辺東さんに、開口一番「お久しぶり」と声をかけられたことが一番嬉しかったですが(憶えてもらってた!という)。


今回の『アンドロギュノスの裔』文庫版は、渡辺温ファンの方が国会図書館で発掘してきた資料なども入っているそうです。つまり決定版全集みたいなものですから、これは「買い」ですね。



今回の本は、発行にこぎつけるまで、十年かかってしまったそうです。
発売日は、温自身の誕生日にあわせたそうです。
ギャラリーでは意外に、「赤い煙突」をモチーフにしたオマージュ作品が多かったです。
すでに買い手がついている作品もチラホラ。
稲垣足穂も、渡辺温をモデルに小説を書いていたりしたんですね。いい話だわ。
幻影城」編集長であった島崎さんが、温の「兵隊の死」を書き流した色紙や、温がほんとうにかぶっていた上等なシルクハットが飾られていたりする等、雰囲気のある展示ですよ。前回の渡辺三兄弟展では、温が実際着ていた、黒いインバネスが吊してあったのですが、だいぶくたびれてしまったので、今回は出さなかったとのこと。
写真をみると、いわゆる鉢の開いた天才型の顔をしている温ですが、昭和初期に、シルクハットとインバネスでキメキメで闊歩していたかと思うと、やっぱりお洒落ですなあ。若者だし、ゆるされるわ、それ。


来週の日曜日までやっています。まだ隠し企画もあるらしいので、お近くの方はぜひ。



●追記 こちらの記事にきちんとした紹介が。
http://d.hatena.ne.jp/sinseinen/20111017