世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

元上司の嘆きが理解できた

「俺さ、ホワイトデーのお返しのセンスが、ぜんぜんないから」と、図書カードをくれた元上司がいました。「こ、こんなにいただけませんよ(三倍返し以上)」と言ったのですが、「いいからいいから」と言われました。

その時は、彼の嘆きの意味が理解できなかったのですが(いただけるものにケチつけられるような生き方もしてないですし)、でも、「お返しって確かにその人のキャラクターとか生き方とか家庭環境とか出るんだな」ということに、今ごろ気付きました。

 

センスのいいお土産系の人→旅慣れていて普段から自分でいろいろ銘菓その他をチェックしている人。当然仕事もできるし、信頼のおける人ですね。

 

定番だけどちょっといいお菓子を、仕事の手すきのタイミングを見計らって、笑顔で渡す人→ほぼ完璧な上司。部下にそういう気遣いが出来る人は株があがります(もともと低くないけどね)。

 

「うちのヨメさんがこれをもってけって」といい感じのものをそっと渡してくれる人→これは尻に敷かれてるって嘆いてるのではなく、僕は奥さんとよく話し合いをしているという、家庭円満ですよという表現です。浮気しませんよアピールなので、やっぱり好感度はあがります。

 

「奥さんに買ってこさせました」→これは円満アピールでないので、残念ながら、彼の株はあがりません(奥さんの株はあがります)。

 

「うちの娘がどうしてもつくるってきかなくて。帰りまで冷蔵庫にいれといてね」と、娘さんの手作りケーキを渡してくる人→株は下がりませんが、「わーお、こんな強烈な虫除け、見たことないわ」とびっくりしました。たぶん彼のことは、一生忘れません。ホワイトデーに娘の手作りケーキもってくる人にアタックする人は本気で略奪しようとする人しかおるまい。仕事もできるしハンサムだし優しいし、奥さんも気が気じゃないんだろうなと思いましたが。ちなみにケーキはデコペンで絵が描いてあって、ちゃんとおいしかったです。何歳だったんだろう、娘さん……

 

以上、ホワイトデーの週の雑感でした。

 

送る側の方の私は、普段、お菓子のやりとりをするのがあんまり得意でなくて(自分の好みも偏っているらしいので)、バレンタインの時は鉄板系のメーカーのもので、日持ちのするもの、あまり大きすぎないもの(持って帰るの大変だし)を選んでます。あと、自分の名前とお礼メッセージもつけて……たくさんの人からもらうと「これ誰だっけ?」になるかもしれないし、直接手渡せない時に、デスクに入れておけるから……。

 

あっ、拍手ありがとうございました……!