世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

なにか書こうと思っていたのに思い出せない

疲労がピークをすでにこえてしまっているので寝るのが正解なんですけどもね……あいかわらず何か食べないと夕食つくれないし(エネルギーがきれちゃってんですよ)。

 

先日、たぶん大河の公式コメントだったと思うんですけど、小栗旬が「三谷先生は会話劇の人なので」ってさらっと言ってて「あー、さすが、わかってるなあ」と思ったんですよね。

正直、三谷幸喜は群像劇、むいてないんですよ。だから「新撰組!」はやっぱりちょっとつらかったんですよね(一話見てない回がある。途中で脱落しかかったし)。

「HR」もシチュエーションコメディーだから期待したんだけど、人数多いところをそのまま映しちゃうので、意識があちこちにとっちらかって面白さが半減していた(新撰組!と同じで香取が二股かける役やらされてて、イメージに違和感がありまくったというのもあるんですが)。「やっぱり猫が好き」は三姉妹のおしゃべりというだけでなく、基本的に部屋の中で展開してたし、「古畑任三郎」の第一話も、中森明菜田村正和がひたすら別荘内でしゃべってるだけ(ほんのちょっぴり、犬と西村雅彦がでるっきり)なんですが、めちゃくちゃ面白かったもんね(あの巻だけDVD買いました)。

じゃあ二番目の大河の「真田丸」は? あれ面白かったけど群像劇じゃないの? ってなるわけですけど、真田家と豊臣がそもそも大所帯なので、それ以外の戦国武将の数をめちゃくちゃ減らしてたので成功してた。重要な敵である徳川家すら、四天王がいるはずなのに、本田忠勝、一人しか出てこない(藤岡弘、なので一人で四人分になってたってこと?)ので、居城が清水ミチコ以外誰もいない状態になったり(乗っ取れちゃうじゃん)してたし。上杉さんちの家臣が直江しかいないのはともかく、北条家も、板部岡江雪斎=ヒマ課長しか家臣がいなくて、関東を支配する大大名なのにひとりかよ!っていう。でもそれでドラマは回せるので、あそこまで絞り込んで正解だったよな、と今でも思ってます。

で、今の「鎌倉殿の13人」ですが。

血で血を洗うというフレーズしか浮かばない、大量に人が死ぬドラマなのに、一応視聴できてんだよな……すごいよね……前回までで主要キャラ60人死亡だっけ……?

Youtube公式に、4月ぐらいまでの「鎌倉殿」のダイジェストがあるんですけど(4月ぐらいだとたしかに吾妻鏡の4分の1ぐらいの内容になってるんですよね)、ぼんやり見ていて気づいたのは、大所帯でも人物をいっきに全部出してないんですよね。その回、その場面の重要キャラは三人か四人ぐらい。あと、重要な活躍をするキャラは、その直前になんらかアクションを起こして目立たせておく(視聴者に思い出させる)。死ぬ人は死ぬ直前にその人のいいところを見せる。みたいな工夫が随所になされているので、なんかいっぱいキャラが出てきて、わけがわからんっていうことにならないようになってるんですよね。鬱展開でもコント織り交ぜて、メリハリつけるようにしてる。なので群像劇じゃなくて会話劇として成立させられるんだなと……「表に出ろといわれて、表にでてよかったためしはない」って鎌倉時代の人は絶対に言わないはずだけど、「そうだよなー、アハハ」って笑って見られるって言う。

あと三ヶ月ぐらいで小栗旬含む残りの主要キャラもバタバタ死んでいくと思うのですが、なんとなく最後まで見られる気はしています。

 

拍手ありがとうございます。寝ます。