世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

誰かの役にたつかもしれない創作のヒント★その3:キャラクターの魅力について

こんばんは。鳴原あきらです。

今夜はキャラクターの配分的な物について書こうと思います

 

・キャラクターの魅力とはなんでしょう?

 

「私はストーリーテラーです」と自分で言う人の話は、面白くないです。
本当に面白いストーリーを書く人は、わざわざそんなことを言う必要がないからです。
もっと言えば、その人の描くキャラクターにはあまり魅力がない。だからこんなことを言って、ごまかそうとしているのです。
その昔、某推理小説家が「シリーズ探偵なんて非現実的だ。同じ人間のところにそんなに連続して事件が起こるわけがない」と他の作家を非難しました。
彼はキャラクターメイキングがあまり上手でない作家でした。
ところが彼の作品で人気があって、テレビドラマ化されたのはシリーズ探偵物だったのです。ほんと、笑い話ですね。

魅力的なキャラクターの作り方については、いろんなノウハウ本が出ていますので、そういうものを読んで参考にすればいいと思うのですが、長い話やシリーズ物を書こうとする時は、メインの登場人物は自分の好みに寄せた方がいいと思っています。長いつきあいになるのがわかってるのに、「この人あんまり好きじゃないな」と思いながら書くのは苦痛ですし、確実に読者にバレます。嫌われます。なのであるていど感情移入できるキャラクターにするのが無難だと思います。自分の趣味は極端すぎてウケない、という人もいるかもしれませんが、その場合はじゃっかん和らげて描けばいいと思います。一般的な魅力も加味してあげるというか。

私の場合は、キャラクターを、自分の中にある要素と自分の外にある要素で考えています。内面まで理解して書けるキャラクターと、外側しか見えなくて内面を推し量るしかないキャラクター。それをメインのアイデアがいきるように配置して力関係を塩梅すると、プロットらしきものが見えてきます。自分に都合のいい相手ばかりを配置すると話が盛り上がらないので、自分にとっても謎な人物を置くわけです。それから脇役を添えていきます(あ、プロットについては、ストーリーとあわせて、別の日に書こうと思います)。登場人物の全員を、自分の分身にしてしまうと、話が動き出さない時があるのです。そもそも全部ひとりごとになっちゃいますからね。

 

 

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