世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

誰かの役にたつかもしれない創作のヒント★その7:タイトルについて

この週末に福岡のイベント「ふらっとぺらっとpage3」があります。

末尾に告知をいれておりますが、ウェブショップでのまとめ買いもできますので、よろしかったらご覧くださいね。

 

本日は「タイトルについて」

 

・タイトルをつけるのはお得意ですか?

 

私は作品タイトルをつけるのが苦手です。
最初から決まっていることはまれです。
タイトルが決まっている時は、ネタ帳に古くからある場合です。「このタイトルで書く」と思ってメモを蓄積している場合は、それがそのままタイトルになることがあります。
それは本当に例外で、だいたいは、書き上がってからタイトルをつけます。
作品のイメージ・モチーフ・中の一文などを抜き出しています。
これについては、本当に、得意な人にコツを教えてもらいたいところです。
タイトルはその作品の顔になるわけで、響きのいい、内容にぴったりした、売れそうなタイトルを考えてあげるのは、重要な作業だと思います。

 

ライトノベルはタイトルに流行があるので、それにあわせてつけることになるんだろうなと思います。作者の手を離れたところでつけられることもあるのだと思います。
デビュー作が投稿時と出版時で変わることなんかも、よくききます。
いや、ライトノベルや大衆文学に限った話でもないのでしょう。
坂口安吾に「道鏡」という作品があります。私がこの作品を読んで一番びっくりしたのは、安吾が後書きで「主人公が道鏡ではないのに道鏡というタイトルになったのは編集がその方が売れるからといったからで私がつけたわけじゃない」という愚痴を書いていたことです。作家ってそんなに自由がないのかと。まあ道鏡の方が売れるであろうとは私も思いますが、この話では脇役だもんな、道鏡

 

だいぶ長いシリーズになった「美少年興信所」ですが(美少年探偵団より古いんですよ)、これはタイトルが先でした。私の代表作の一つである『彼の名はA』がオンラインノベルとしても人気があったため、それを本で紹介してくれたライターさんがいらしたのですが、どうも内容を読まずに紹介文を書かれたらしく、初稿に「美少年が興信所で活躍する話」と書かれていたのです(Aちゃんは美青年で、活躍の場は姉の喫茶店です)。で、そういう話にニーズがあるなら本当に美少年がでてくる興信所の話を書いてもいいんじゃないかと思ったのです。すごく単純なきっかけだったのです。
今や少年たちは卒業してしまって、所長と副所長しか残っていませんが、最新刊『美少年興信所~所長の回想~』を頒布中ですので、よろしかったらご覧ください。

 

 

以下、告知です。

イベントのご案内 | ふらっとぺらっと
2024年1月20日(土)開催、ふらっとぺらっとpage3に委託参加します。
2023年の新刊2種『美少女探偵 美咲 総集編』と『美少年興信所~所長の回想~』を頒布します。行かれる皆様は、ぜひお手にとってください。こちら主催のウェブショップでの通販もありますので、まとめ買いご希望の方はご利用ください。
WebShopふらぺら

なお、同日発売の春木のんさま主催『ふしぎなアンソロ』に、美咲ちゃん物の番外編を書いています。よろしかったらこちらもあわせてご覧ください。