世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

「幸せって、貯金できますよね」


恋愛を続けるということは、愛の銀行に貯金をすること、と書く人がいました。その残高を建設的に増やしていけば、二人の絆は壊れることはないのだと。たとえば「美人とは今でも週三日」とノロけるおじいさんの脇で、何十年も連れ添った美人妻が鷹揚に微笑んでいるようなもんですな*1
あーあ。
男女だったらプラトニックでも恋愛って言ってもらえるのにね。
(↑何か危険なことを考えている模様)
もちろんそうとは限らないんだけどさ。他人が勝手に決めることじゃないんだけどさ。
“こころのできごとにとどめておく者ほど「死ぬほど真剣」deadly seriousである場合が多いのである”と神谷美恵子も書いている訳ですし。*2


「ラスト・クォーター」の感想で書こうと思ってたんですが。
hydeがだめになったのって、自分が「おいていく側」になったにも関わらず、変わらず「おいていかれる側」の泣き言を歌っているからだと思うのです。説得力がなくなっちゃったの。むろん「おいていく側」が「おいていかれる側」になる瞬間もある訳ですが、いったん立ち位置が変わったら己をある程度客観視できるようになるでしょ。大体「おいていかれる側」だっていつまでもベソベソ泣いてる訳じゃなくて、いずれ覚悟をする訳ですから、いつまでもデビュー当時と同じじゃ駄目じゃないかと思う訳です。個性として許される子供っぽさとそれは、違いますよ?


と、思うんですけどね。


そう、幸せはコツコツ貯金しなきゃだめなんだよ……。

*1:ずいぶん前の話ですが、「笑っていいとも」で「美人は三日で飽きる、は本当か」を検証した時に登場したナイスなおじいさんの発言。実際お似合いのカップルでした。

*2:『こころの旅』神谷美恵子。美恵子さんを慕っていた若い女性が、彼女が結婚した時に絶望し自殺してしまったという背景を知っていると、さらに心にのしかかる文章です。