世界の果てで、呟いてみるひとり。

鳴原あきらの過去・現在・未来

犯人はおまえだよ。


最近、誰かと話したり、ネットでやりとりしたりしていて、何度も「あれ、この人ってこんなにわかりやすい人だったっけか?」と思うことが。
違うよ。
相手を勝手にわかりにくくしていたのは、おまえだよ。
しかし、じゃあ今になって、幾人もわかりやすい人がでてきたのは、どういう訳だ?
自分が変わった? まさか!


犯人といえば、こないだ読んだブコウスキーの伝記の中で、彼がファンレターに激怒する場面があり。
いや、その内容がですね。
「あなたの本がとても気に入ったので、公立図書館から盗んで自分のものにしました」
犯罪です。
それは、若い頃貧しく悲惨な暮らしをしていて、図書館で運命の本に出会ってやっと変われたブコウスキーでなくても、怒る。そんなファンばっかりかって泣く。
っていうかファンレターで威張ることじゃないだろ。このチンピラめ、って誉めてもらえると思っているのでしょうか。盗まれることで未来の読者(と可能性)は消え、図書館は新しい彼の本を買わなくなり……嫌がらせ以外のなにものでもないぞ。
でも意外に業界内の人でも「あなたの本を古本屋で買いました」とかペロっと言う人いるよね……わからない、あの神経が。普通に「買ったよ」でいいのに。「買ったけどつまらなかった、金かえせ」ならまだわかるけど(返しませんよ)。